現代おせち事情
市販品のおせち料理の購入割合が62.1%と全体の6割を超えました。しかしお重詰めセットの購入率は9.3%と昨年の7.8%より増加していますが、意外と低いですね。お重に詰めた料理は、取り箸で各自がそれぞれ取り皿にとっていただきます |
お重詰めの盛り付け例
本来は四段重が正式。しかし地方や家風によって、五段重が基本の場合もありますので、絶対的な決まりごとではありません。核家族が増えた現代では、三段重が一般的になっています。 ではこれらのアイテムの盛り付け例をご紹介します。■一の重→「祝い肴(ざかな)」「口取り」
黒豆、田作り(ごまめ)、伊達巻、栗きんとん、かまぼこ、昆布巻き
お酒が飲めないこどもたちのための甘い料理を中心に。
■二の重→「焼き物」「酢の物」
酢の物を詰めるのが正式。現在は焼きものなども詰めるように。
数の子、酢だこ、酢ばす(酢れんこん)、なます、なると巻き、ぶり・鮭の焼き物、たたきごぼう(酢ごぼう)など。
■三の重→「煮物」
筑前煮(いり鶏)、野菜の煮しめなど。
※お重に詰めた料理は、取り箸で各自がそれぞれ取り皿にとっていただきます。
おせち料理の名前にも、ひとつひとつ意味がこめられています。元旦に祝うおせち料理に詰まっているのは、無病息災と子孫繁栄の願いを祈ったものばかりですよね。
くわしくは、ガイド記事「日本の伝統食!おせち料理豆知識」をご参考に。
おせち料理に賞味期限は?
暖房が効いている最近の住宅事情では、おせち料理をあったかい部屋に長時間テーブルの上に置いておくのは考えもの。直前に盛り付けたり、少量ずつ小皿に取り分けたりと気をつけてみてはいかがでしょうか。電子レンジで再加熱をするのもよいかもしれませんね。また、おせちを作らずに購入されている方、賞味期限を確認していますか?購入時には必ず確認を。次のページは、祝い箸・祝い膳・お屠蘇についてです。>>>次のページへ