小さなペットの健康診断
ペットの健康診断は、ペットの種類によって行う検査内容が変わります。ここでは、ペットとして飼っている人の多いハムスターとウサギ、フェレット、鳥類について、検査内容を紹介していきます。何度もいいますが、動物病院によって健康診断の検査内容は変わりますので、ここで紹介する検査内容は参考にとどめてください。●ハムスター
ハムスターの健康診断では、主に以下の検査を行います。
・糞便検査
・体重測定
・触診
ハムスターに行える健康診断は限られています。それだけに、触診できる技術を持っている獣医さんのいる動物病院で検査は受けたいものです。触診では、見ただけではわからない内蔵の大きさや形、位置などを確かめ、異常があるかどうか調べます。日ごろから撫でたり手に乗せたりして触られることに馴らしておくと、触診させやすいかもしれません(動物病院という自宅とは違う環境で、獣医さんという知らない人に触られるので、穏やかな子でも攻撃的になってしまうことがあります)。
なお、体重測定は自宅で行うこともできますので、神経質な子を飼っている場合には、体重の記録と糞便を持って健康チェックをお願いすることもできるでしょう。
●ウサギ
ウサギの健康診断では、主に以下の検査を行います。
・糞便検査
・体重測定
・触診
・耳検査
・口腔内検査
・血液検査
ウサギの健康診断では、口の中(歯)の検査を行い、咬み合わせに問題がないかどうか(不正咬合)を調べます。問題がある場合や問題になりそうな場合には、必要に応じて治療の説明や食事についての指導があるでしょう。
ウサギを初めて飼う方や食事について不安のある方は、健康診断に行く際に普段与えているドライフードや牧草の袋を持って行くと、指導を受ける際に説明がわかりやすいかもしれません。動物病院により飼育指導のやり方は違うと思いますが、ウサギの年齢やコンディションに合わせてフードや牧草選びのポイントを教えてくれるでしょう。
動物病院により検査しないところもあるようですが、健康診断で血液検査も行う動物病院は多いです。特に高齢のウサギについては、内臓の異常を確認するために血液検査を行うことが多いようです。
次ページでは、フェレットと鳥類の健康診断で主に検査する内容を紹介します。