蛍
けっこう身近なところでも見ることができる蛍。まだ見たことのない人やお子さんに見せたいと思っている人は、是非ともこの夏見に行ってください。蛍の作り出す風景は幻想的で素晴らしいものです。 このイラストは、ぺけぽんの部屋さんからお借りしました。素敵なイラストをありがとうございます。 |
「蛍を呼ぶ歌にあるように、蛍というのはきれいな水の流れている場所に生息する昆虫だから、きれいな川がないから近所にはいない。」と決めてしまっている人も少なくないようです。でも、蛍を呼び戻そうと環境設備に取り組む人たちがいたり、交通量の多い道路の横にある公園なのになぜか自然が残った一角があったりする場合などは、身近なところで蛍を見ることができる場合もあります。
私の住む家は、大きな環状道路のすぐ裏にあります。この環状道路を越えてしばらく進むと、大きな公園があります。この公園の横の道は裏道として使う人が多く、さほど大きくはない道路なのに車の交通量はけっこうあります。駐車場のある大きな公園だからか利用者は多く、公園内に畑もあればウサギもいるし、犬の散歩に来る人も多いです。そんなにぎやかな公園の中に、蛍が生息しています。
私の友人が住む地域には、蛍を呼び戻そうと環境設備に取り組む団体がいます。自然を壊して家を建てることが多い中で、自然環境を整えるのはすごく大変なことだと思います。何年にもわたる活動が実り、蛍が戻ってきたと友人から聞いたとき、なぜか私まで嬉しくなりました。
何十匹もの蛍が飛び交う風景というのは、感動的であり、しばし時間を忘れてしまうものではないかと思います。蛍という小さな昆虫が、私たちに感動すら与える光景を作り出すのですから、見た人はきっと、昆虫のすごさにも驚いてくれると思います。
蛍が作り出す幻想的とも言える風景を見たことのない人は、どうかこの夏、蛍情報を集めて、近くの公園などに通ってください。夜とはいえ暑い日が続いていますので、出会えるまではがっかりするどころか腹が立つくらいかもしれません。でも、蛍が作り出す風景に出会えたら、きっと、それまでの努力に意味があったと思えるでしょう。