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里親になることについて(2ページ目)

里親になったことのある人は少なくないと思います。でも、里親になることについて疑問を持っている人もいるでしょう。ウサギの里親になった飼い主さんからお話を伺いつつ、里親になることについて考えてみましょう。

執筆者:村田 亜衣

里親になるということ

文鳥のちゅんちゅん
ハムスターのおもちゃと一緒の記念写真を撮る文鳥のちゅんちゅん。
kaoruko さんのお宅には、現在2羽の文鳥と1羽のセキセイインコ、モルモット、そしてもこたんがいます。もこたんの前にもウサギを飼っていた経験もあり、もこたん以前にも里親になって迎えた子がいたそうです。今飼っている子たちは、ペットショップで購入した子もいれば、もこたんのように養子に迎えた子もいるそうです。

たぶん、kaorukoさんにとっては、どこから入手したのかはあまり重要ではないのでしょう。kaorukoさんの言葉からは、目の前にいるペットに自分ができることや、自分とペットとの関係を良いものにすることの方を重要視されているように感じました。

里親になるというのは、ペットを入手する方法の1つです。里親を希望する場合、ベビーから飼うことは難しいかもしれません。ですが、前の飼い主さんからその子の性格や好みを聞くことができますので、飼いやすい面もあります。ただし、前の飼い主さんのペットに対する思いを聞いた上で養子に迎えることになると思いますので、ペットショップで購入するよりも里親になる方が責任を感じるかもしれません。

里親を求めているペットには、飼い主がいない状態の子もいます。どこかに捨てられていた子や迷子を保護され、そのまま飼い主の元に帰ることができずにいる子などです。一度も飼い主家族と暮らしたことのない子に比べると、飼い主家族と暮らした経験がある分、飼い主がいない状態の子の方が寂しい思いをしているかもしれません。

里親になり、養子に迎えた子がもこたんのようにスムーズに「うちの子」になるとは限りません。環境が変わったことに不満を覚える子もいれば、新しい飼い主に挑戦してくる子もいるでしょう。ペットショップで購入するよりも馴れてもらうのに時間が必要になることもあります。でも、里親になることは、決して「飼うのが難しい子を飼う」ことではありません。

私の少ない経験から言わせてもらいますと、里親になることは「より強く飼い主の愛情を必要としている子を飼う」ことではないかと思います。飼い主家族に愛された経験を持ち、自分以外の意思で飼い主家族と離れなければならなくなった経験をしている子ですので、人間に対して不信感とまではいかなくとも、ペットなりに何か思うものがあるのでしょう。警戒心が強い場合が多いように感じます。

ですが、そういった経験をしているからこそ、仲良くなったときには驚くほどに強い絆が作れるのではないかと私は思います。仲良くなるまでに時間が必要であっても、その時間はプラスになることはあっても、マイナスになることは絶対ありません。小さなお子さんといっしょに飼う場合やお気軽に飼いたい人には里親は不向きかもしれませんが、じっくり深くペットと付き合いたい人には里親になるのは向いているように思います。

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