ナナフシは、枝のように見える隠蔽的擬態をしている昆虫です。 |
擬態とは?
擬態とは、昆虫やほかの生き物がその姿を風景に紛れさせたり、ほかの生き物に似せたりすることで、自分が誰でどこにいるのかをわからなくさせるものです。「カムフラージュ」と呼ばれることもあります。擬態をする目的は、大きく2つあります。1つは外敵から身を守るための擬態です。昆虫は、爬虫類や鳥類に狙われる非捕食者です。爬虫類や鳥類から身を守るべく、自分の居場所をわからなくするために擬態をします。
背景によっては、擬態している昆虫をすぐに見つけることができます。 |
もう1つは捕食のための擬態です。昆虫の中には、自分より小さい昆虫を食べる捕食者がいます。カマキリやスズメバチなどです。スズメバチは擬態はしませんが、カマキリは獲物を捕まえるために植物に似せる擬態をします。植物に似せることで獲物となる昆虫に気づかれずに、獲物が近づくのを待ち伏せすることができます。