体温と適温の関係
まずは、小さなペットたちの平均体温を見てみてください。種類 | 平均体温 |
ゴールデンハムスター | 36~37℃ |
ジャンガリアン | 38~39℃ |
モルモット | 39℃前後 |
ウサギ | 38~40℃ |
フェレット | 37.8~39.5℃ |
シマリス | 37~39.5℃ |
チンチラ | 38~39℃ |
セキセイインコ | 42℃前後 |
文鳥 | 40℃前後 |
鳥類全般 | 40~43℃ |
人間の平均体温は 36.5~37℃ だといいますので、上記表ではゴールデンハムスターをのぞく全ての小さなペットが私たちより体温が高いことになります(注:私たちが人により平熱が違うことがあるように、ペットも個体により平熱が違うことがあります。上記表の平均体温は目安としてお考えください)。
体温が高いということは、それだけ環境温度の冷え込みを感じやすいということになります。たとえば、体温が36.5℃の私たちと、体温が42℃のセキセイインコが室温15℃の部屋にいた場合、体温と環境温度の差が大きいセキセイインコの方がより寒く感じるのです。また、私たちは18℃ぐらい室温があると寒さを感じないことが多いのですが、体温が5℃以上違うセキセイインコでは、18℃の室温は寒く感じるでしょう。
小さなペットたちは、それぞれの種や個体の体温に応じて、快適と感じる環境温度が変わります。多くは人間が快適と感じる環境温度に適応してくれますが、飼い始めたばかりや産まれてまもない子(雛)、病気や病後の子などは、ペットの体温を考えて環境温度を適温に維持する必要があります。
体温と食欲の関係
ケージにある程度の広さがあるならば、もぐれるベッドを用意してあげるのもいいでしょう。 |
冬眠中、彼らは自身の体温を下げ、エネルギーの消費量を少なくします。また、食事も取りません(冬眠中でもときどき起きて食べる種類もいます)。冬眠前に蓄えたエネルギーを少しずつ消耗していき、春まで身体を維持するのです。
冬眠をしないペットでも、環境温度が下がることにより体温が低下し、ごはんが食べられなくなることがあります。これは、体温が下がることにより食べ物を消化することができなくなったり、消化スピードが遅くなったりして、食欲が減ってしまうことが原因です。
十分な蓄えをせずに冬眠させてしまうことは、ペットが冬眠中に死んでしまうおそれがあるので危険です。また、環境温度の低下により食欲が無くなってしまった場合でも、そのままペットを暖めないでいるとペットは死んでしまうおそれがありますので危険です。冬だけではないのですが、特に冬場はペットの食欲と環境温度には注意が必要と言えるでしょう。