小動物/ペットから感染する病気

ペットショップから大型鳥類がいなくなる日

ペットショップでヨウムなどの大型鳥類に出会う機会が減ってきています。鳥を扱うペットショップが減ったわけではありません。鳥インフルエンザの影響で日本に輸入されなくなっているのです。

執筆者:村田 亜衣

ヨウム
ヨウムは人気の高い大型鳥類です。
すでに減ってしまっているのですが、ペットショップからヨウムやキエリボウシインコなどの大型鳥類がいなくなってきています。飼いたくてもなかなか飼えない大型鳥類だけに、ペットショップで会うのを楽しみにしていた私のような人には残念でしょうがないと思います。なぜ、大型鳥類がいなくなってきたのでしょうか?

大型鳥類がいなくなってきている理由

大型鳥類はセキセイインコや文鳥のような小型鳥類に比べると、売れる数は多くありません。あまり売れないからペットショップに置かなくなったのでしょうか?

いいえ、違います。売れる数が理由でペットショップにいなくなったのではありません。鳥類を扱うペットショップは以前のように大型鳥類も扱いたいと思っています。けれども、入荷しないのです。その理由は、鳥インフルエンザです。

鳥インフルエンザ

インコ
オリンピックの最中にヨーロッパでの発症も確認されていましたが、現在、世界的に鳥インフルエンザに警戒をしています。鳥インフルエンザを広めないために、鳥類の輸出入に関して規制を行う国や輸出入を一時的に禁止している国もあります。そのために、ペット用の大型鳥類が日本に輸入されず、ペットショップで会うことが難しくなってきているのです。

記憶に新しいSARSでは、7000人が感染し、600人以上の死者が出ました。鳥インフルエンザはこれ以上の脅威となると思われています。鳥インフルエンザウィルスの保菌動物がウィルスを広めないようにするために対策もとられており、そのために、日本にペット用の大型鳥類が輸入されてきていないのです。なお、鳥インフルエンザの人間における死亡率は70%です。鳥インフルエンザは、警戒をして当然の感染症です。

 >>次のページは、今後ペットショップで出会えるであろう鳥類についてです。
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