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野鳥や野生動物と上手に付き合うために知っておこう! 鳥獣保護法(2ページ目)

野鳥や野生動物は法律で守られています。それを知らずに捕まえたり、捕まえたものを譲渡や販売した場合には罰せられます。野鳥や野生動物を保護する法律「鳥獣保護法」の基本部分は知っておきましょう。

執筆者:村田 亜衣

保護が必要な理由

鳥獣保護法は、法令の名称にあるように「保護」を目的にしている法律です。
野鳥や野生動物の捕獲に関して定めるだけでなく、鳥獣保護区についてや捕獲した野鳥や野生動物の飼育・譲渡に関しても定めています。
違法に入手した鳥獣の販売は禁止していますので、野鳥の販売も違法となります。

なぜ保護をするのでしょうか?
その理由は、私達が自然環境の恩恵を受けられる生活を続けられるようにするためです。
むやみに野鳥や野生動物を捕獲することは、生態系や自然環境を崩すことになります。
だからといって、野鳥や野生動物に生活を脅かされるようなことがあってもいけません。

私達の生活を守り、生活環境も守るために、鳥獣保護法で野鳥および野生動物の捕獲についてや狩猟に関して定められているのです。
そして、保護を必要とする特定鳥獣については、鳥獣保護法に基づいて保護区を設けたり保護管理計画を立てたりしています。

傷ついた野鳥や野生動物に出会ったら

捕獲が禁止されていても、怪我をしている野鳥や野生動物に出会った場合に見て見ぬふりができる人は少ないでしょう。
では、そういう場合はどうしたらいいのでしょうか?
  1. 雛に出会った場合
    野鳥の雛は、飛ぶ練習中に地面でジタバタしていることがあります。
    この場合には、苦しいでしょうが、見て見ぬふりをすることがよいとされています。
    なぜならば、近くで親鳥が見守っていることが多いからです。
    見るからに傷ついている場合をのぞき、雛の飛行訓練を応援してあげてください。

  2. 傷ついた野鳥や野生動物に出会った場合
    野鳥や野生動物は捕獲することが難しい場合もあり、無理に捕まえて怪我を悪化させてしまったり、ストレスを与えてしまうこともあります。
    傷ついた野鳥や野生動物に出会ったら、まずは野鳥や野生動物の保護をしている団体に連絡を入れましょう。
    そして、捕獲の仕方やどこに連絡をすれば助けてもらえるのか教えてもらいましょう。
    頻繁にあることとは思いませんが、いざというときに備えて野生鳥獣保護窓口(獣医師広報板)で連絡先を調べておくと安心できると思います。

  3. すでに亡くなっている場合
    事故などで亡くなってしまった野鳥や野生動物の遺体を見つけてしまった場合は、その地域の環境事業局に連絡を入れてください。
    遺体の状態にもよると思いますが、もしできるならば、道の端っこに移動するなどして、今以上痛ましい姿にならないようにしてあげてください。

野鳥や野生動物はペットではありません。

野鳥や野生動物との付き合い方は、ペットのように家の中で飼う付き合い方ではありません。
野鳥の鳴き声が聞きたいならば、庭に彼らが来れるように餌場や水場を作ってみてください。
作ってすぐには来ないかもしれませんが、あなたの庭が安全な場所だとわかればやって来るようになるでしょう。

もし野鳥や野生動物に困らされているならば、行政機関に相談してください。
家の中に入り込んだり人間に危害を及ぼしたりした鳥獣については捕獲しているところもあります。
また、農作物を荒されるなどの被害についても相談に乗ってくれるはずです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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