春になると自然と野鳥に目がいく気がします 暖かくなり、春はもうすぐそこまで来ているような気がするようになりました。
春はベビーの季節です。
でも、今回はベビーではなく、ヒナ(雛鳥)のお話です。

これからの季節、野鳥のヒナに出会うことが増えるようになります。
ピーピーと巣で鳴いているヒナもいると思いますが、 道端でジタバタしているヒナにも会う機会が増えると思うんです。
もしジタバタしているヒナを見つけたとき、あなたはどうすると思いますか?

▼保護?誘拐?!
多くの方が、道端でジタバタしているヒナは助けを求めているのだから、と 保護をしようと考えるのではないかと思います。
でも、ちょっと待ってください。
ヒナは助けを求めていない場合がほとんどです。

▽ちゃんと飛べるようになるために
私たち人間の赤ちゃんが、何かにつかまって立てるようになってから、 何にもつかまらずに歩けるようになるまでには、歩く練習が必要です。 鳥も同じなんです。
ちゃんと飛べるようになるために、飛ぶ練習をする必要があるんです。 赤ちゃんがうまく歩けずによろめいて転んでしまうことがあるように、 ヒナもうまく飛べずに地面でジタバタしてしまうことがあるんです。

多くの場合、道端でジタバタしている鳥は飛行訓練中です。
助けを求めているんではないです。

▽親という字は「立ってる木の陰から見守る」と書きます
ヒナに気が付くことはあっても、親鳥に気がつくことは少ないものです。 でも、飛行訓練中のヒナを、親はしっかり見守っています。 私たちに見つからないように隠れながら見守っているんです。 きっと、私たちが赤ちゃんに「こっちよ~」と呼びかけるように、 親鳥もヒナに声をかけたり、合図を送ったりしながら ハラハラした気持ちで見守っていることでしょう。 ヒナがいる、と近寄るのではなく、少し距離をおいて観察してみて下さい。 きっと、親鳥が姿を表し、ヒナに飛び方を教えにくるはずです。

▽助けたつもりが・・・
きっと怪我をしているんだ、と思い込んでヒナを保護しても、 実は誘拐している場合というのが多くあります。 目の前でヒナをさらわれる親鳥の気持ちというのは、 かなり辛く、悲しいものだと思います。 また、いきなり大きな生き物に捕らえられるヒナのショックというのも大きいものでしょう。

悲しいことに、野鳥は人間に捕まえられたショックで命を落としてしまうことがあります。
善意で助けたつもりが、ショック死させてしまう。
こんなに悲しいことはありません。
また、その場では死ななくとも、ショックが大きくて食事を食べなくなり、 保護されたがために一生を短命で終えることもあります。

Page2: ヒナ鳥を見つけたら