商品名の落とし穴
ジャンガリアンハムスターは人気の高いハムスターです。 |
「ウィンターホワイト」という商品名のハムスターは、今まで流通していなかったジャンガリアンハムスターなのかどうか、ということです。ひとつの商品に複数の商品名がある。そんな矛盾がペット業界には時々出てきます。 それには大きく2つの理由が考えられます。
1.日本に紹介されたばかりの種類
それまで日本のペットショップに並ぶことがなかった、日本に新しく紹介されたばかりのペットというのは、呼び名が固定されていません。スナネズミを例にとってみましょう。
好奇心旺盛なげっ歯類であるスナネズミは、決してものすごく人気があるペットではありません。けれども、ファンは多く、ペットショップで見ることの多い種類です。このスナネズミ、「サンドジャービル」とも呼ばれるのをご存知でしょうか?
スナネズミは英語では「Sand Gerbil(サンドジャービル)」と呼ばれています。この英語名をそのまま商品名にし、「サンドジャービル」としているペットショップもあるのです。
日本に新しく紹介されるペットには、まだ日本での商品名が定着していません。一部で呼ばれている呼び名を商品名にすることもあれば、英語名を商品名にすることもあります。その結果、同じ種類のペットが複数の商品名を持つことがあるのです。
たいていはより多く知れ渡った商品名が一般的な商品名となって残るのですが、スナネズミの場合には「スナネズミ」と「サンドジャービル」という2つの商品名を今も持っているのです。ただし、「スナネズミ」の方がより一般的な商品名であると言えるでしょう。
ハムスターはおもちゃでよく遊びます。 |
ある商品の売れ行きが伸び悩んだとき、商品を売る人たちはどうしたらもっと売れるかを考えます。売るために価格を下げることもあるでしょう。何か別の商品とセットにしてお得感を出して売ることもあるでしょう。そして、商品名を変えて、新たに売り出すこともあるのです。
ペットの場合、値段を下げて売られることがあります。飼育ケージとセットにして売られることもあります。でも、商品名を変えて売られることはあまりありません。
今回の「ウィンターホワイトハムスター」はこちらのケースだと思うのですが、商品名を変えたのは、ペット業者ではなく、飼い主かもしれません。
-->>外国では「ウィンターホワイトハムスター」