小動物/ペットから感染する病気

過保護は愛情とは違う! ペットとの正しい付き合い方(2ページ目)

ここ数年、アレルギーやズーノーシスなど嫌な面でペットを取り上げられることが増えています。その理由のひとつに、私達のペットとの関係があります。ちょっとペットとの正しい付き合い方を考えてみましょう。

執筆者:村田 亜衣

ペットとの正しい付き合い方

特別に意識をしなくてもペットと付き合うことは可能です。でも、お互いにいい関係で付き合っていきたいなら、付き合い方は考える方がいいでしょう。

1.テリトリー
どんな生き物でもテリトリー(縄張り)を持っています。テリトリーにこだわらないと思われがちな人間だって、自分の家や部屋というテリトリーを持っており、そこを親しくない人に荒されるのを嫌います。

ペットにとってはケージやお気に入りの場所が彼らのテリトリーです。そこを荒したり、落ち付かない場所にさせてしまってはいけません。特に飼い始めは、飼い主であってもペットにとっては「よく知らない相手」ですから、頻繁なケージの掃除や移動など、テリトリーをおびやかすようなことはやめましょう。

常にペットが落ち付けるテリトリーを守りながら、ペットとは接するのがベストだと思います。私達が親しい相手を部屋に招くように、仲良くなればペットだってケージや寝床をいじられても嫌がることは無くなるのですから。

2.習慣(習性)
私達が朝起きたら顔を洗い、食後には歯を磨く習慣があるように、ペットにも習慣や習性というものがあります。穴を掘る習性を持つウサギだったら、部屋の中でも掘ろうとすることがあるでしょう。でも、それを無条件に叱ってしまうのはどうでしょう?

ウサギという動物の習性を考えれば、穴を掘ろうとするのは不思議でも何でもないこと。叱るよりも、掘らなくていいと教えるべきではないかと私は思います。

また、食後に歯を磨くことを子供の頃から教えられ、習慣となっている私達とは違うのですから、ペットにも食後の歯磨きを求めてもしょうがないでしょう。彼らには私達とは違う習慣、習性があることを理解した上で、一緒に暮らすために必要なことや不必要なことは教えてあげるべきだと思います。

3.食事
私達人間はお肉も野菜も食べる雑食ですが、ペットには草食性のペットや肉食性のペットもいます。草食性のペットは肉類は多く必要としないですし、肉食性のペットは野菜類を多く必要としません。それを無視して自分と同じ食べ物を与えるのは間違いです。

また、調味料や香辛料で味付けされた食べ物をペットに与えるのも間違いです。彼らは「味が薄い」とかいいながらごはんを食べてはいません。「おいしい」「まずい」はあっても、味付けにこだわることは無いのです。

けれども、多くのペットが濃い味付けのものを好みます。しかし、これはペットにとっては良くないことだったりもします。濃い味付けのものを与えることによりペットを偏食にしたり、体調を崩させてしまいかねません。

誕生日だからとケーキをあげる必要もありません。ケーキよりもペットと一緒にいる時間を増やし、遊んだりしてあげる方がペットは喜ぶことでしょう。

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