小動物/小さなペット関連情報

飼い主の気持ちと獣医師の常識 残酷なのはどっちなの?(2ページ目)

動物病院にかかるとき、獣医さんと自分の考え方や重点を置くポイントのずれを感じるときがあります。小さなことなら問題無いかもしれませんが、もしそれがペットの命に関わることだったら、あなたはどうしますか?

執筆者:村田 亜衣

▼なにが残酷なのでしょう?
犬歯を切るということは、犬にとって殺すこと以上に残酷なことだったのでしょうか?
どうしても私はそこがひっかかります。

▽飼い主の望むこと
飼い主は、ペットと楽しく、幸せに、より長く一緒に暮らせることを望みます。
極端な話、もしペットが病気で足を切り落とさなければならなくなっても、 「足が無いとイヤ」と病気を治さずにいる飼い主はほとんどいないのです。

問題行動が出てきても、飼い主はそれをなんとか解消したいと考えます。
例えその問題行動をなおすのに3年かかるとしても、その後の残された日々のために頑張ります。

見た目の綺麗な問題の無いペットだけを飼いたいという方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それはペットを飼う前に言われたか、飼ってはいても愛情を持っていない方でしょう。
どんなペットでも愛情を持って一緒に暮らしていれば、どんな飼い主も望むことは同じになってしまうのです。

少しでも長く、ペットと一緒に幸せな時間を過ごしたい。
ただそれだけです。

▽獣医さんの常識
今回の場合、犬種に問題があったのかもしれません。
攻撃性を強く残し、問題になる可能性が高いと言われている犬種であるゆえに 安楽死させるしかないと判断されたのかもしれません。
でも、犬種が違っても答えは同じになるそうなんです。

はたしてこれが本当に獣医さんの常識なのかどうか、まだ聞き込み中なのでわからないの ですが、日本の獣医さんにおいては「犬歯を切るという残酷な行為をするくらいなら安楽死を勧める」のが常識らしいのです。

確かに、犬にとって犬歯を切られるということは不便なことでしょう。
でも、犬歯を切っても生きています。
生きていることの方が大事ではないでしょうか?

▽治療技術の問題?
ペットにおいては歯科治療にはまだこれからの部分があるのでしょう。
それゆえに、犬歯を切った後の処置ができる動物病院は少ないかもしれません。
処置ができても、十分ではなく、予後が悪い可能性もあるのかもしれません。
でも、獣医療は「まだこれから」の段階から現在のように多くの病気を治せる・予防できるものに進んできたのではないでしょうか?
ペットの歯科治療だって、これからどんどん進んでいくはずです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます