カナディアンワイン ~夏はフルーツ盛りだくさんのカナダ~
カナダは知名度が高くなりつつあるワインの産地 写真提供:Tourism Ontario
大規模なワイナリーではレストランを併設し、美味しいワインにぴったりな食事を提供 写真提供:Tourism BC/Don Weixl
カナダは寒いイメージがあるので、あまり野菜や果物が育たないように思われがちですが、ブリティッシュコロンビア州の内陸部オカナガン地方や、オンタリオ州のナイアガラ近郊はイチゴ、桃、ブルーベリー、ブドウなどの果樹園がたくさん。特にブドウはワインの原料として、この地を有名にしました。
ナイアガラ近郊の
ナイアガラオンザレイクは、アイスワインでその名を知られるようになりました。実際アイスワインだけではなく、赤白ワインともに、近年高い評価を受けつつあります。一方オカナガン地方でも、ワインの生産が大変盛ん。120以上のワイナリーがその質を競いあっています。
信頼のマークであるVQA 写真提供:Tourism Ontario
カナダでは、フランスの制度を手本に、オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州それぞれで
VQA(ワイン卸商品質同盟)が制定され、それぞれの州原産のブドウ100%使用のもののみがVQAを名乗ることができます。さらに、最近ではVQAよりもさらに細かく絞り込んだ制度を設け、州の中でもどの地方が原産地なのかわかるようになりました。こうした努力もあり、カナダのワインは評価を高め、国際ワインコンクールで入賞するまでに至っています。