本場で食べたい! カナダのグルメ

カナダでグルメ?といわれてもピンと来ない人が多いのでは? カナダは歴史の浅い国なので、カナダ独特の伝統料理というものは、残念ながらあまりありません……。けれど、カナダにだってカナダでこそ食べたい!美味しいものはいっぱい!

太平洋や大西洋から水揚げされる新鮮な海の幸、広大な大地で育てられたフルーツや牛肉など、カナダの大自然で育まれた食材が盛りだくさん。しかも、世界中の人が移り住んでいるカナダでは、世界各国の味が楽しめます。さらに、カナダは他国の文化を尊重するお国柄なので、ただ各国料理というだけではなく、その味は本場のものと甲乙つけがたいほどハイレベル。カナダが誇る食材の数々と世界各国の料理の組み合わせは無限大!  この記事では、読むだけでよだれの出そうな、カナダの美味しいものを紹介していきます。

カナダの森が育んだ甘味料、メープルシロップ

取れたてのメープルシロップundefined写真提供:Tourism Quebec

取れたてのメープルシロップ 写真提供:Tourism Quebec

メープル(楓)はカナダの国旗にもデザインされているほど、カナダといわれて、すぐにイメージできるもの。メープルシロップはそのメープルの中でもシュガーメープル(砂糖楓)と呼ばれる種類から採られる樹液で作られた天然の甘味料です。

バケツを木に取り付ける伝統的な採取方法undefined写真提供:Tourism Ontario

バケツを木に取り付ける伝統的な採取方法 写真提供:Tourism Ontario

毎年2~3月、まだ春と呼ぶには早すぎる季節の中で、メープルシロップの収穫が行われます。太いメープルの木に穴を開け、そこから樹液を採取。シュガーシャックと呼ばれる小屋の中で、丹精こめて煮詰めて作られるのがメープルシロップです。 40リットルの樹液から完成するのは、わずか1リットルのシロップのみ。

メープルシロップはアメリカや北海道でも一部生産されていますが、全生産量の80%以上がカナダ産と圧倒的な割合を占めます。とりわけケベック州は世界最大の産地で、全世界の生産量のおよそ75%を占め、8000以上のシュガーブッシュ(メープル農家)があります。カナダの国旗にデザインされていますが、このようにシュガーメープルがあるのはケベック州、それにお隣のオンタリオ州など、カナダのなかでも東部地方だけ。

カナダを代表する味だけあって、カナダ政府の食品衛生庁によって厳しい基準が設けられており、その基準を満たしたものだけがメープルシロップとして許可されます。この基準には1から3までグレードがあって、3つのグレードの中でも、収穫時期や色、香りによって、分類されます。
  • No1 エクストラライト、ライト、ミディアム
  • No2 アンバー
  • No3 ダーク
■エキストラライト、ライト
エキストラライトは一番最初に収穫されたもので一番絞りのようなもの。ライトはそれに次ぐもので、エキストラライト、ライトともに色は薄いのですが、味が薄いというわけではありません。後味のすっきりとした上品な甘さとキレが特徴です。最初に収穫されるということで、希少価値が高く、お値段も高くなります。パンケーキやフレンチトースト、ワッフル、デザートのトッピングに向いています。

■ミディアム
ミディアムは流通しているメープルシロップで最もよく見られるもの。ライトよりも収穫時期が遅いので、甘さ、メープルの香りともに強くなります。トッピングにも料理にも使え、一番汎用性の高いシロップです。

■アンバー
アンバーはさらに収穫時期が遅く、シーズン終盤に採れるもので、色、香りがさらに強くなります。料理の下味に使うのに一番適しています。

■ダーク
ダークは一番色と香りの強いもので、エキストラライトやミディアムなど、他の種類でも、色や香りが強いものはダークに分類されます。あまり一般的に使用されず、業務用の香り付けなどに使用されます。

メープルシロップは甘味料として考えても、砂糖はもちろんのこと、蜂蜜よりもカロリーが低くく、カルシウムやマグネシウム、ビタミンB2の含有量も段違いに多いため、日々の生活を考えても、健康維持に最適な甘味料といえるでしょう。

カナダのレストランでは、メープルシロップを味付けに使っているメニューも数多く見られます。下味にメープルシロップを使ったハムや、甘さと照りを出すために表面に塗ってグリルしたサーモン料理など。もちろん、メープルシロップの上品な甘さはデザートにも最適。ケーキやアイスクリームなどのスイーツもぜひお試しあれ。