▼知識の無い店員に出会ったら
ペットショップに見られる問題のひとつに、店員の知識の少なさがあります。
アルバイトを使うことも多いでしょうからある程度はしかたがないのかもしれません。
でも、店員のレベルが低すぎると思えてしまうことって多々あるんです。
ケージの中で足をはさんで悲鳴をあげていた小鳥。
どうして私が教えるまでそばにいた店員さんは気がつかなかったのでしょう?
彼女たちのおしゃべりがやかましくても、ちゃんと聞こえる大声で悲鳴はあげられていましたよ。
骨折を疑うくらいに激しくびっこを引いている子。
見て異常がわからないとでも言うのでしょうか?
治療してあげなければあなたがたがお店内で殺すことになるんですよ。
毛が抜けるほどにグルーミングを続ける子。
そんなにストレスをかけた状態での展示を続けるべきだと思っているのでしょうか?
それとも、ストレスがかかっていることがわからないほど知識が無いのですか?
ペットに対して知識のある人も無い人も来る場所だからこそ、ペットショップの店員さんにはある程度の知識のある方が望まれます。
忙しいのもわかりますし、不景気なのもわかりますけど、ペットショップの店員さんには勉強させてあげて欲しいと思います。
せっかくペットに関係する仕事についたのですから、知るチャンスを与えてください。
我が家のフクロモモンガ、桃太郎は生後1年を過ぎてから養子に来ました。
前の飼い主さんはペットショップで教わったとおりに飼っていたのですが、 その話を聞く間、よく頑張ってくれたと思わずにはいられませんでした。
フクロモモンガは果物をメインに食べる動物で、群れで暮らす習性があることから1匹で飼うと寿命を縮めるとまで言われる社交的な動物です。
しかし、桃太はペットショップの方が「フクロモモンガは見るためのペットです」と前の飼い主さんに教えてくれたために1年以上誰とも接触することなく寂しく暮らしていました。
ごはんも果物ではなくリスのエサ(ペレット)。
本当に、よく病気にならずに生きてきてくれたと思います。
今では「見るだけ」とはどうにも考えられないフクロモモンガ本来の社交的な子に戻った桃太。
店員さんが正しい情報を伝えていてくれれば、寂しく1年も過ごさずに済んだと思うと今でも腹が立ちます。
小動物は年々新しい種類がペットの仲間入りをし、ペットショップの店員さんよりも私たち飼い主の方が知識が多いことがあります。
知識の無い店員さんに出会ったら、ペットショップに不満をもつだけでなく、展示されている動物たちのために正しい知識を与えてあげましょう。
店員さんだって、知らないがために間違えていることがあるんです。
それを教えてあげても何も損はしません。
そして、ペットショップのオーナーさん。
もしこの記事を読んでいましたら、どうか店員さんを教育してください。
短期間のアルバイトに教育をするのは時間もお金もかかってしまうものかもしれません。
でも、話のできる店員がいるお店というのは固定客がつくものです。
逆に、わからずに扱う店員がいるお店というのは、そのお店をどうにかできないものかとあちこちにクレームが出されるようになります。
ペットショップは一番飼い主に情報を与えやすい場所です。
それを自覚して、お店の環境改善や店員教育を検討して下さい。
どこの会社でも扱う商品について教育するように、ペットのことを社員に教えるのはペットショップがすべき社員教育のひとつだと考えてみて下さい。