小動物/小さなペット関連情報

ビギナーズ・ガイド はじめての小動物(2ページ目)

ペットが欲しい!、そう思ったときに頭に浮かんだペットがハムスターやウサギ、フェレット等の小動物だったあなた。飼う前に必要なことを勉強しておきましょう。

執筆者:村田 亜衣

今現在犬を飼っているor過去5年以内に飼っていた方

あなたは犬について良く知っているか、ある程度は覚えている方ではないかと思います。ですので、ここでは犬と小動物の違いという形で小動物を紹介したいと思います。

犬の大きな特徴、それは飼い主へのなつき方ではないかと思います。信頼できる飼い主がいれば、それだけで他の不満点には目をつぶれる。そんな犬だから飼い主も可愛くってしょうがなくなるのでしょう。

小動物はどうかといいますと、種類にもよりますが犬のように飼い主を慕うことはほとんどありません。飼い主が帰って来ても迎えるどころか寝てて気が付かないことだってあります。常に飼い主に注目させるようにできる犬とは違い、小動物は彼らが望まない限り飼い主に注目しません。ですので、飼ったときには彼らに望まれる飼い主になる努力が必要となります。

犬のもうひとつの大きな特徴、それは優れた訓練性能ではないかと思います。「お手」のような簡単なしつけ(芸?)から臭いを嗅ぎ分けたり、不審者を襲うような訓練まで犬は教えたことを忠実に行う動物です。

訓練競技会が犬にしかないことを考えれば、この訓練性能は犬だけの優れた性質と言ってもいいのかもしれません。小動物には、トイレのしつけすらできない種類もあります。というか、できたらラッキー♪、と考えて欲しいのが小動物です。

群れで暮らし、縦社会のルールが残っている犬にとっては信頼するボスである飼い主の命令ば絶対となりますが、群れという考え方ができない種類にとっては誰かが決めたことに従うというのは難しいことであり、同じように群れを作る種類でも犬のように強い動物ではなく、犬などに襲われる立場だった弱い動物では生き残るためのルールが優先してしまうので縦社会のルールなんて知らないも同然なんです。

そんな小動物にきっちりしつけをしたいと思うのは大間違い。できなくて当たり前、できたらラッキー♪と深く考え込まないようにしながら、しつけはする必要があります。

病気に関しても犬と小動物では大きく違います。犬の場合、どこかが痛ければそこをかばってびっこをひいたり、しきりに気にして舐めたりしてくれるので異常に気が付きやすいです。でも、小動物は具合の悪い部分を隠すのが普通。

獲物として長い間見られて来たために、弱い固体(=捕まえやすい獲物)と見られないようにする防衛本能があるのです。その結果、具合の悪さは隠しますので、飼い主はそれを見抜けないといけないんです。犬以上に、毎日観察する必要が出るでしょう。

上記以外について、簡単に表にしてみました。


小動物
大きさ1kgも無い超小型犬~60kg以上ある超大型犬までいろいろ種類によって違いますが、1kgも無い種類がほとんど
寿命中型犬で20年弱2~3年のハムスターから30年を越える鳥類までいろいろ
適温寒さに強い犬種が多い20~25℃を適温とする種類が多く、温度管理は必須
食事ドッグフードが数多く市販されている専用フードが市販されている種類もあるが、手作りを必要とする種類も多い
掃除室内飼いの場合、毎日トイレ掃除をするだけで後は家の掃除で済む毎日のトイレの掃除以外に週に数回の定期的なケージの掃除、水飲みボトルや回し車等器具の掃除が必要
しつけ飼い主の努力が関係するが、基本的にできるしつけの内容によるが、できない種類が多い
遊び飼い主と遊ぶのが好き飼い主と遊ぶだけでなく、独りで遊ぶのも好き
散歩毎日(朝晩2回が一般的)休日にのんびり公園に、ということはあっても毎日することは無い。種類によってはまったく必要無い。
問題行動飼い方によっては起きる種類にもよるが、飼い方によっては起きる
費用に関して
フード犬の大きさ、フードの種類によるが月に5,000~10,000円程度数百円(ハムスターのような小さい種類)~20,000円(手作りのごはんを与える場合や専用フードに牧草も含んだ場合)
飼育場所小屋やベッドを用意するならばその費用(8,000~20,000円くらい)。室内にトイレを設置するならばその費用も(ペットシーツが月に5,000円前後)ケージ(3,000円(ハムスター用の小さいもの等)~25,000円(多頭飼い用の大きなもの等))、寝場所(数百円(巣箱)~5,000円(デザインの凝ったフェレット用ハンモック等))、敷材(月に3,000円前後)、トイレ用品(ペットシーツを使うならば犬と同じで月に5,000円前後)
病気に関して
予防接種年1回フェレット等一部の種類で年1回
風邪人間の風邪はひかないウサギ等一部を除き、人間の風邪もひいてしまう
病院探し犬はたいていの動物病院が診てくれる診てくれる動物病院はまだあまりない。安心してかかれる病院を、と探すとなるとかなり大変。

今現在犬を飼っているならば、小動物を飼う前にどんな状況でも「待て」ができるように犬に教えて下さい。そうすれば、犬と小動物の事故というのはほとんど防げます。

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