「騙されるな!悪質病院4つの実例」を書いてから、私の元には動物病院で苦労された方からのメールというのがかなりの数届いております。
こんなにも辛い経験をされた人がいるんだ、と驚かされるばかりです。
そこで、今回は気持ち良く動物病院と付き合えるように、事前に取るべき対策について書きたいと思います。
1.何でも聞く
頂いたメールの中で一番多かったもの、それは治療内容や代金について確認せずに治療を受けたという方です。
「なんだかわからない治療で何万円も請求された」となるとやはり頭に来るものでしょう。
でも、すでに受けた治療にかかった費用を、治療後に拒否するというのもおかしなものです。
トラブルを避けるためには、事前に治療内容やそれにかかる費用は聞くようにするといいと思います。
忘れてはいけないのは、動物病院もあなたと同じようにペットを助けたいと思っていることです。
助けるために有効だと思えば高額な薬を使うことも検討するでしょうし、必要だと思えばいろいろな検査もしようとするでしょう。
でもこれは、ペットを助けたいからです。
お金儲けを目的として行う悪徳動物病院もあるにはありますが、ほとんどの動物病院はそうではありません。
動物病院も人間の病院同様、インフォームドコンセントが大切です。
治療内容については当然なのですが、診察する上で必要な検査を教えてもらい、それに自分のペットが耐えられるかどうかを飼い主が判断して検査するかどうかを決めることも大切です。
臆病な性格や神経質な性格な子は検査だけでかなりのストレスを受ける可能性がありますので、それにより悪化させてしまうこともあるんです。
私はフェレットをよく動物病院に連れて行きます。
これはうちのフェレットたちが動物病院でも普段どーりにしていられるのを知っているからです。
ハリネズミは、獣医さんの助けが欲しいと思ったこともありましたが、彼女の性格を考えて病院には連れて行きませんでした。
とても臆病な子だったので、検査や投薬でかかるストレスを考えた時に病院に連れて行くと悪化させる可能性の方が高いと判断したからです。
動物病院にかかるにあたって、飼い主の責任というのは重大です。
しゃべれないペットの代わりにどの検査を受けるか、どういった治療を行うか決めるのが私たち飼い主なんです。
すごく大変な仕事ですが、ペットを守るために飼い主がしなければいけない責任と思って頑張って下さい。
ちょっと考えてみて欲しいのですが、もし何か気がかりな症状が自分にあったとしたら、その症状が病気の兆候なのかどうか考えませんか?
鼻水が出て、ちょっと熱っぽいと思ったら風邪を引いたと考えませんか?
この、気になる症状から病気を考えるという行動は、ペットに対してもしてあげて下さい。
子供であればなにか言ってくれますが、ペットは言いたくても言えません。
それを理解し、気が付けるようにしっかりと観察してあげて下さい。
そうして病気の兆候に気が付くことができれば、動物病院には日中行くことができます。
夜間診療をうたっている動物病院もあります。
けれども、一般的に動物病院の診療時間は日中ですので、
夜間だけ開業しているのでなければ、夜間よりも診療時間である日中に頼れる先生が多いものです。
獣医さんだって人間ですから、24時間フルには働けません。
患者さんが多くくる日中の診療時間に働き、夜間は緊急の場合や別の獣医さんが担当することが多いんですね。
「騙されるな!悪質病院4つの実例」でも書きましたが、夜間に行ってみたら知らない先生だった、なんてことも珍しくないようです。
夜間診療もしているある動物病院では、夜間に来た患者さんに対しては一通りの検査を行い、対処的な治療をし、翌日診療時間中に来るように言うそうです。
夜間は急を要するペットに対して対処し、確実な診断と治療は日中の診療時間内に行う、これは一般的な夜間診療ではないかと思います。
これを逆手にとって、夜間のみ開業している動物病院というのもあるそうですが(儲かってるらしいです)、普通は診療時間は日中です。
私たちはこれを理解し、日中に動物病院に連れて行けるよう、ペットの異変にはすぐに気が付けるようにしておくべきでしょう。
また、かかりつけの動物病院には夜間に連絡を取ることが可能かどうかを事前に聞いておくことも大切だと思います。
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