小動物/昆虫の飼い方

一夏だけのペットだなんて言わせません! カブトムシ(3ページ目)

子供にも大人にも人気の高いペット、カブトムシ。一夏だけで終わらせずに卵を産ませ、幼虫も育ててみると、カブトムシの魅力はさらに広がることでしょう!

執筆者:村田 亜衣

▽蛹(サナギ)

飼育容器から昆虫マットと幼虫を取り出し、土を10~20cm入れた上に戻します。
カブトムシの幼虫は腐葉土や堆肥の下の土にもぐりこんで蛹室(ようしつ)を作り、その中で蛹になります。
土が無いと、幼虫は土を求めて飼育容器の底に向かってマットを掘り進み、底をかじることもあります。
昆虫マットの中でも蛹室を作ることは可能ですが、マットは壊れやすくて危険です。
崩れて蛹に傷をつけてしまうと死んでしまうこともありますし、蛹に圧力がかかって変形してしまうと羽化できなくなってしまうこともあります。
冒険せずに土を用意してあげて下さい。

蛹室とは土中に卵形の空洞を作り、その内壁を分泌液で固めたもので、幼虫はこれを作り終えると活動を停止し、蛹になります。

蛹になり始めてから10日くらいすると、幼虫はくすんだ色の皮を脱ぎオレンジ色に変色していきます。
カブトムシの蛹は成虫の形をしていますので、この段階で雌雄判別することができます。

蛹になって20日くらいで、蛹の頭と前胸あたりが褐色になり、ムズムズしながら羽化します。
羽化後数時間で縮んでいた翅も伸び、全身が褐色となりおなじみのカブトムシの成虫姿になります。

けれども、カブトムシはすぐには出てきません。
羽化後1~数日、土中でじっとしており、体がしっかり固まってから出てきますので、無理に掘り出さずに出てくるのを待ってあげて下さい。
大抵の場合、カブトムシは夜地上に出てき、出たらすぐに飛びまわるので、見ていなくとも飛びまわる音で気が付けると思います。

もっと詳しくカブトムシについて知りたい人にオススメ!
カブトムシVSクワガタムシ お子さんと一緒に是非見て欲しいサイト!
かぶと虫を探しに行こう! 今回カブトムシの写真を貸して頂いたWEB素材サイト
いきもの道具箱
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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