2.選ばせない処置
今ではフェレットの副腎疾患の治療法は薬を用いることが多くなってきましたが、数年前までは副腎を切除する手術が一般的でした。
その頃にあるフェレットの飼い主さんと出会いました。
その方は、「副腎疾患と診断されたものの手術はしないでこのまま寿命をまっとうさせてあげましょう、とかかりつけの先生に言われ、丸坊主状態で飼っています。」という方でした。
手術が難しいところに腫瘍があるのですか?と聞いてもこの方の答えは「わかりません」の一言。
腫瘍の大きさや位置については何も聞いてないと言うのです。
私は獣医でもなければ相談を受けているわけでも無かったので何も言えませんでしたが、ものすごく疑問でした。
ペットの病状について、獣医さんは飼い主に説明する義務があると思います。
人間のお医者さんだったら必ず説明するものですから、ペットにだってすべきでしょう?
また、治療法というのも、どういう治療法があるかを先生が説明し、どの治療法でいくかを飼い主が決めるインフォームド・コンセントが大事です。
ペットの性格や生活パターンを良く知る飼い主だからこそ、どの治療法がペットにとって一番負担が少ないかを判断できるというものです。
それをしないで獣医さんの独断で治療法を決められては、何かあったときにはたしてそれが最適の治療法だったのかどうか飼い主が後々まで悩むことにもなりかねません。
ハムスターのお腹が1箇所だけいつも濡れているところがある、と動物病院に連れて行ったところ、先生がハムスターを連れて奥に行ったと思ったら「そこんとこだけ切除しておきました」と何の説明もなくいきなり手術をされていた、という体験談もあります。
何かあったらどう説明するつもりだったのか聞いてみたくなりましたわよ。
ペットに最適な治療法を選ぶために、私達飼い主は動物病院まかせではなく自分でも病気について調べる必要があります。
そうすることで先生がちゃんと治療法について説明をしてくれているのか、先生が治療法を決めていないか判断することができます。
また、知らせぬままに処置をされないためには、先生がペットを預かったときに何をするのかをちゃんと聞きましょう(普通は、レントゲンを撮るとか採血するとか何をするために預かるのか言います)。
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