小動物/鳥類の飼い方

お子さんに是非教えてあげて下さい ヒナを拾わないで!(2ページ目)

道でジタバタしている雛鳥を見て、「助けなきゃ」と思ったことってないですか? でも、ちょっと待って下さい!助けるつもりで誘拐してしまう可能性があります。

執筆者:村田 亜衣

▼ヒナを見つけたらどうしたらいいの?
ヒナを見つけた時、気がつかなかったフリをして通り過ぎることができるのであれば、 それが一番いいのかもしれません。 私たちは野鳥を獲物とする生き物ではないですから、 危害を加えられない限りは何もしない、というのが自然なような気がします。
でも、気がつかなかったフリができる人よりも 何が自分にできるかと考えてしまう人の方が私は好きです。

ヒナが飛行訓練をしている間、親鳥はどこか近くに隠れて見守っているはずです。 ヒナのすぐそばに人間がいては親鳥は出てきませんので、 少し距離を取り、親鳥が出てくるまでちょっとの間観察してみてはどうでしょう?
もし、親鳥がいることが確認できたならば、私たちは安心してその場を離れることが できるのではないかと思います。

じきにツバメもやって来るでしょう ▼巣から落ちたヒナ
あきらかに飛行訓練中ではないヒナを見つけることもあるかもしれません。
とても飛べる羽にはまだ見えない、赤子です。
赤子は、巣から落ちてしまった場合がほとんどですので、 よく探すとヒナのそばに巣を見つけることができると思います。 優しく手にすくい取って、巣に返してあげて下さい。

もし、巣ごと落ちてしまっている場合には、 うどん等のカップラーメンの器を巣に見立て、 ヒナをその中に入れて巣があったであろう場所のあたりに取り付けてみて下さい。
けっこうしっかりと巣の役目を果たすことができます。

▼怪我をしている鳥
ヒナではなく、怪我などで飛べなくなっている野鳥を見つけることもあるかもしれません。 すぐにでも助けてあげたいものですが、 まずは野鳥や野生動物の保護をしている団体に連絡を入れましょう。 そうすることで、どこに運べばいいのか、誰に連絡をとるべきなのか教えてもらえます。 ちょっと面倒臭いかもしれませんが、連絡先は控えておくといいでしょう。

野鳥・野生動物の保護団体連絡先に関して: 傷ついた野鳥と出会ったら>「都道府県別鳥獣保護担当窓口一覧」

▼お子さんに教えてあげて下さい!
今回の記事の内容について、私はみなさんにお願いがあります。
どうか、ヒナ鳥についてお子さんに教えてあげて下さい。
子供は純粋にヒナを助けたくて保護しようとします。 それが鳥にとっては誘拐になるなどとは考えませんし、 保護したことでかえって弱らせてしまうことなど夢にも思っていないでしょう。

自分より弱い相手をいたわる気持ちは大切なものだと思います。
ヒナが助けを求めていると思い、保護しようとする子供の気持ちも大切なものだと思 います。
それを、知らなかったというだけの理由から 悲しい経験にしてしまうのは辛いです。

子供たちが動物を大事に思う気持ちを大切にし、 子供も野鳥も悲しい経験をしないですむように、 どうか鳥も飛行訓練をするのだとお子さんに教えてあげて下さい。
どうか、子供の純粋な気持ちを守ってあげて下さい。

巣から落ちたヒナや怪我をした野鳥に関しては、 お子さんが見つけた場合には親に教えるようにしてもらえたら、と思います。 高い場所にある巣にヒナを返すことや 気の立っている野鳥を捕まえることは子供には大変なことですので、 どうぞ大人が手伝ってあげて下さい。

Page1: 保護?誘拐?!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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