病気を知るということは予防につなげられるものだと思います。 チンチラに多い病気にはどんなものがあるのかを知り、 病気知らずの子に育ててあげましょう。
▼健康なチンチラ
まずは健康なときのうちの子を良く知り、
異常にすぐに気が付けるようになりましょう。
特に言われなくともほとんどの飼い主さんはチンチラをよく観察していることと思いますが、
食欲や排泄物の状態、毛の状態等は毎日良く観察するようにしましょう。
毎日とはいかなくとも、定期的に健康状態を写真と共に記録しておくと
楽しみながら健康管理できるかもしれません。
▼歯の異常(不正咬合)
歯を十分にすり減らすことができず、伸びすぎてしまうことで食事を十分に摂ることができなくなり、
放置すると栄養失調等で亡くなってしまうこともある怖い病気です。
▽主な原因
主にペレットをメインに食事を与えることが主な原因となります。
チンチラ等げっ歯類は伸びつづける歯を食べるときに動かすことですり減らし、
伸び過ぎることを防げるのですが、
あまり歯を動かさずに食べることができるペレットをメインとすることで
歯が十分にすり減らせず、伸びすぎてしまうのです。
伸びすぎてしまった歯は、動物病院で削ってもらう治療を行いますが、
歯は先端に向かってだけでなく、根の部分から内側にも伸びてしまうため、
伸びすぎた部分を全て削ってもらうことはできません。
歯が伸びすぎることで噛み合せがうまくいかず、食事をしていても
食べ物が口から落ちてしまい、栄養不良を起こします。
内側に伸びた歯は、目や頬を傷つけることもあります。
また、遺伝による不正咬合もあります。 ブリーダーさんは歯に異常のある子は繁殖させないものなのですが、 一般家庭のペットの子供の場合には、飼い主さんが遺伝することを知らなかったり、 繁殖予定ではなかったのに繁殖してしまったり、 歯の異常に気がつかずに繁殖させてしまうこともあるようで、 遺伝的な要素として不成咬合の要因を持つ子もいます。
遺伝による不正咬合に関しては、それを確定するだけのものがないと言われてもいますが、 事実としてアメリカのブリーダーさんは「歯の異常のある子は遺伝するので繁殖させない」と 言いますし(一部のブリーダーはそうではないかもしれません)、 ウサギ等他のげっ歯類でもみられている遺伝なので ペットを繁殖させる場合には注意すべきことだと思います。
▽予防法
十分に歯がすり減らせるように、牧草をしっかりと与えることが一番の予防法でしょう。
そして、木の固まりや軽石なども与え、
遊びながら歯がすり減らせるようにもしてあげましょう。
齧るためのおもちゃは市販されておりますので、
与えていないという方は、今度ペットショップに行ったときにチェックしてみて下さい。
Page2: | 下痢・熱射病 |