▼まずはご紹介
フクロモモンガは「モモンガ」と名前についてはいますが、
タイリクモモンガやアメリカモモンガと違い有袋類の仲間です。
メスはカンガルーのようにお腹に赤ちゃんを育てる袋を持っています。
オーストラリアに生息し、寿命は10年前後。
柔らかい毛並みの15cm前後(尻尾を除く)の可愛い小動物で、
ここ数年扱うペットショップは増えてきているように思います。
▼飼育環境
フクロモモンガを飼うケージは横よりも縦に大きいものがいいです。
(横も縦も大きければなお良い)
ケージの中には寝場所となる巣箱やポーチ(布で作った巣袋)、エサ置き場、
給水ボトルを用意するだけでなく、殺虫剤を使っていない木なども入れてあげると
いいでしょう。木以外にも鳥用のおもちゃ等をケージに入れて、
ケージ内をあちこち動いて遊べるようにしてあげるといいと思います。
▽適温
フクロモモンガの生息地はオーストラリアです。
四季はずれていますが、日本と気温が近い国出身ですので
馴らしていくことにより冷房・暖房を特別に入れる必要はなくなります。
最初は温度を18~28℃くらいに保ち、少しずつ適温幅を広げていって
温度によるストレスを受け難くしてあげるといいでしょう。
▽エサ
フクロモモンガは果物をメインに食事にしている動物です。
リスやハムスターのエサでは代用食にはなりません。
甘いものが大好きなフクロモモンガですが、
だからといって砂糖が含まれているものばかり与えるわけにはいきません。
なるべく旬の果物を用意し、満足できる食事の献立を考えてあげましょう。
果物の甘さにより食欲は日々変化しますので、甘くないものばかり与えていると
痩せてしまう可能性もあります。
ちょっと前まで、フクロモモンガの食事は7~8割の果物・野菜類と2~3割のたんぱく質、と言われていました。 けれども、ペットとして飼われる方が増えるにつれ、この割合は正しくないのではないか、という 考えが出てきています。 もちろん個体差のあることなので全てのフクロモモンガについて言えるものではないのですが、 個体によっては果物・野菜類とたんぱく質の割合が5:5くらいの方が体調がいいことがあるそうです。 体調を見ながら、自分のフクロモモンガが欲している割合を見つけて下さいね。
エサとして与えるたんぱく質はミルワームを与えている方が多いようですが、 昆虫を与えるのはちょっと・・・、という方は豆腐などの植物性たんぱく質を与えてはどうでしょう? 豆類はけっこう好まれる味ですので、試してみるといいと思います。
果物に野菜、たんぱく質を与えてもフクロモモンガ毎日全部きれいに食べるとは言い切れませんので、 補わなければいけない栄養が出てきてしまうことがあります。 それを補うために栄養補助剤を使ってみてはどうでしょう? フクロモモンガ専用のものを輸入販売しているお店もありますし、 Necton-RepやNecton-Loriといった爬虫類・鳥類用の栄養補助剤を代用することもできますので、 過剰に与えてはいけない脂溶性ビタミン(A,D,K)やカルシウムの含有量を確認しつつ、 栄養バランスをとるために使ってみるといいと思います。 (代用品はあくまで代用品ですので、できるならばフクロモモンガ専用のものを入手しましょう)
内容は、りんごにみかん、トマト、カッテージチーズと殻付きゆで卵。
それにフクロモモンガ専用栄養補助剤をかけています。
フクロモモンガ専用栄養補助剤は、GliderBooster(グライダーブースター)や GliderAid(グライダーエイド)が有名ですが、私は写真にあるPixieDust(ピクシーダスト)を使っています。中身はGliderBoosterと同じなのですが、ブリーダー用で少し値段が安いんです(^^。
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