両爬関係書籍の新刊のお知らせです。
ビバリウムガイドでお馴染みの冨水明氏の入魂の一冊であるヤモリ本が3月20日に発売されました。
ちょっと中を覗いてみましょう!
「可愛いヤモリと暮らす本」
マリン企画がときどき出す、両爬関係の本は「タランチュラの世界」から始まって、「大蛇」「オオトカゲ」「リクガメ」「ミズガメ」「ヒョウモントカゲモドキ」「コーンスネーク」と来ましたが、今回はその第7弾と考えていいでしょう。名付けて「可愛いヤモリと暮らす本-レオパ&クレス」
「可愛いヤモリと暮らす本-レオパ&クレス」 定価1,886円+税 |
名前通り、地表性ヤモリの代表としてヒョウモントカゲモドキ(以下「レオパ」)、樹上性ヤモリの代表としてオウカンミカドヤモリ(以下「クレス」)の魅力と飼育の基本について書かれた本です。
また、それ以外にもカタログ形式で地表性ヤモリ43種、樹上性ヤモリ37種を写真入りで紹介しています。
中身
さて、気になる中身ですが、約150ページほどのうちの60ページをレオパとクレスに使っています。クレスに限って言えば、
「クレスを飼ってみたいんだけど、どんな風に飼育すればいいのかな...」
なんて方にとっては唯一無二の飼育書ということになるでしょう。
前書きにもあるのですが、本書は特に「爬虫類に特別興味ないけど、レオパとクレスはかわいいので飼ってみたい」という、いわゆる爬虫類ファンでない方のためになるように作られている本ですので、とにかくわかりやすく、という書き方と内容に徹されています。
ニホンヤモリの飼い方
そして、なんと画期的なことに、ビバリウムガイドでは決して扱われることがない国産種にも迫ってくれています。特に、ニホンヤモリに関してはその飼育法や魅力を少ないページ数ではありますが掲載されていますので、「玄関先でニホンヤモリを保護しちゃったんだけど、飼えないかな」という方に薦めることができる本です。
実は、コレってスゴク大切なことで、本当にニホンヤモリの飼い方を知りたがる人って多いんです。
実は、私のところに来る質問のナンバー1はニホンヤモリの飼い方なんですから。
というわけで
専門書というよりは、両爬飼育の入門書というこの本。「かなり一般的になりつつあるレオパやクレスの飼育書」と考えれば、ブームのように両爬ファンがこぞって買いに行く、というタイプではなく、普通の書店のペット書コーナーにイヌとかネコとかハムスターとか熱帯魚とか小鳥とかの飼育書と一緒に、何年後も常に並べられて置かれる、という存在意義の本のような気がします。両爬飼育は、無理に一般の方に薦めるというモノではないのは間違いありませんが、レオパやクレスの飼育は、フツーの人がフツーにペットを飼育する時のフツーの選択肢になりつつある、そんなことを感じさせてくれる一冊であります。
ただ、繰り返すようですが、フツーの両爬ファンもレオパの品種の解説やクレスの飼育法、各種のカタログは楽しめる内容ですから、当然のように本棚に常備しておきたい一冊でもあります。
<関連サイト>
エムピージェー
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