キタテグーの基本情報
写真提供:レプタイルストア ガラパゴス
学 名:Tupinambis teguixin別 名:ノーザンブラックアンドホワイトテグー、コロンビアブラックアンドホワイトテグー、バンデッドテグー英 名:Common Teguなど分 布:南米(コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナ、トリニダード・トバゴ、エクアドル、ペルー、ボリビア、ブラジル北部)全長:60-80cm前後 最大120cm 頭胴長35cm前後
モニターによく似た南アメリカの大型のトカゲです。
「テグー」という言葉は生息地であるアマゾン等で「トカゲ」を意味する言葉に由来した言葉です。
テグーの仲間は南アメリカに6-7種いるとされていますが、本種はもっともポピュラーな種です。近縁種であるサウザンブラックアンドホワイトテグーT. merianaeと非常によく似ていますが、目と鼻の間にある大型の鱗(頬板)がサウザンでは2枚であるのに対して、本種は1枚であることで区別できます。
名前の通り、黒色の地色に白からクリーム色の斑紋がバンド状や小さなスポット状になる斑紋で、金属光沢が強い皮膚感です。上の写真はまだ幼い個体ですが、成体もほとんど同じような模様をしています。
生息環境は主に森林でほとんど陸生の生活をしており、樹上にはあまり登るようなことはありません。昼行性で、主に肉食が強い雑食性で小動物や昆虫から果実などの植物性のものも食べています。特に卵食性が強く、ワニやカメ鳥類などの卵を食べることを好むようです。
メスは生後3年ほどで性成熟し、45mm×25mm程度の大きさの卵を1回で30個ほど産みます。孵化までに要する日数は温度によって異なりますが、2ヶ月から3ヶ月ほどで孵化します。孵化した幼体は頭胴長8cmで全長20cm程度の大きさです。
モニターの南アメリカ版みたいなトカゲですが、流通量があまり多くないからか、モニター類ほどポピュラーではありません。やや気が荒い個体が多く、取扱に注意しないといけない面はありますが、飼育もしやすくペット的な飼育を楽しめるトカゲと言えるようです。
モニターみたいな体躯や大きさから考えてしまうと、積極的に飼育を勧められる生き物ではありませんし、私自身もあまり関心がない生き物だったのですが、本などを見ると「哺乳類的である」とか「飼い犬みたいになる」とかの表現を見ると、魅力的な生き物であるんだなー、とちょっと反省。なんでも飼育してみないといけないんですね。
赤っ恥をかかない程度の知識
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キタテグーの飼育方法
飼育容器幼体ならば60cm程度の爬虫類専用ケースでいい。最終的には自作の特大ケージが必要。床面積を広くとれるようにする
温度
基本は25℃程度。ホットスポット下は35℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること
照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材
本質的にはヤシガラ土など多少湿度を保持できる素材を厚めに敷くのがいいが、清潔さなどの点で問題もある
容器内レイアウト
幼体時はシェルターを設置する。水容器は大きめのものを設置する
餌
幼体時はコオロギを中心にウズラ、マウスなど。栄養添加剤は必須。成体はマウスやウズラ、肉片などと野菜などの植物性の餌も与える。餌付ける場合に生卵を使うと良い
基本的な世話
オオトカゲ類の飼育に準ずる
- やや多湿を好むので、定期的に霧吹きをする
- 幼体時は低温と乾燥に十分に注意する
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