爬虫類・両生類/両生類・爬虫類の飼い方

ガラス温室のススメ(2ページ目)

両爬飼育で頭を悩ませてしまう冬の保温。その究極の方法の一つがガラス温室の使用でしょう。今回は、私の長年の憧れでもあったガラス温室の使用レビューをお送りいたします!

執筆者:星野 一三雄

楽しい組み立て

組み立てをはじめると、やはりアルミニウム製のフレームだから想像以上の軽さに驚きました。ただフレームにはアルミの切断面があり、ここは注意しないとケガをするかもしれません。組み立て説明書にも書いてあるのですが手袋を使うと安全と思われます。

基本的にフレームはネジで留めていきます。ネジ留め箇所は全部で26カ所ですから、思っていたよりはかなり少ない数でした。
公式サイトでは「組立時間の目安:約2~3時間(電動ドライバー使用で約1時間)」とありましたので、友人からインパクトドライバーを借りる予定にしていましたが、よく考えてみたらガラス温室みたいなデリケートな商品にインパクト与えたらいけないだろう、ということで却下。普通にドライバーを使って組み立てることにしました。

結論を言えば、組み立てにかかった時間はケージの収容や電気製品の配線まで入れて全部で1時間半でした。ただし、使用したドライバーがひどく使いにくい安物だったからでしょうか、手の平に2カ所マメができてしまいましたが。ですから電動のドライバーがある方は、それを使った方が絶対に良いでしょう。

当然なのかもしれないのですが、四隅の支柱は角が立っていますので「コーナーカバー」なるものが付属しています。これをはめることによって支柱が丸みを帯びた形状になります。で、まったく関係ない話なんですが、このコーナーカバーをはめるときの手応えが快感。すごくストレス解消になりました。スッキリ。

ガラスの設置

フレームの組み立てのあとはそれぞれの面にガラスを設置していきます。
トップクリエイトのこだわりなんですが、あくまでも両爬飼育を念頭に置いた商品ですから「温室」だけでなく「巨大な飼育ケース」という使われ方を想定して、側面に無数の穴が開いている「アルミパンチングボード」というのがオプションで別売りされています。これを使うことによってガラス温室の欠点でもある「通気性」を確保できるというわけです。ただ今回は、冬の保温を目的としていますのでパンチングボートは使いませんでした。

しかし、このパンチングボードは絶対に良いです。いつか私もモニターとかカメレオンとか、大きな飼育ケージが必要な生き物を飼うことになったら、これを絶対に使いたいです。

話を戻して、ガラスの設置です。ガラスはさすがに安全性を重視して半強化ガラスを使用しています。もちろん、重たいので設置の時も細心の注意を払います。両爬飼育専用ガラスケースでは脱走防止のため、ガラスがキツキツになっておりガラスのはめ込みに苦労することもありますが、幸か不幸かガラス温室ではかなり楽にガラスのはめ込みはできました。
ということは「すき間だらけなのでは?」と感じられるかもしれませんが、その辺の対策はできていて、ガラスのすき間を埋めるための樹脂製のカバーやガラスストッパーがかなりきちんと稼働してくれます。

また、今回は別売りの専用のキャスターも設置しました。コレがあるとないとで全然移動の時の手間が違います。そりゃ、そうでしょうけど。
やはりいくらフレームが軽いと言っても、すべてのガラスをはめ込めば、かなりの重さになります。これを移動するのは大変でしょう。何より、ガラスは全面を自分ではめ込まなくてはいけませんので、裏側などをはめるときには温室の向きを変える必要がありますから、キャスターなしでは組み立て時に、ちょっとイライラしてしまうかも。

完成

さて、ガラスを全てはめ込んでとりあえず本体は完成しました。
いや、もう中に入れはじめちゃっているんですけどね
とりあえず組み立て完了

スペックは
・サイズ 幅110×奥行43.5×高さ150(cm)
・前面開口部 幅50×高さ66(cm)
・組込みコンセント 2口
・総消費電力 1200Wまで
・棚板 6枚
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