唐突ですが、みなさんは私の本業はご存じですよね?
そう。これでも私、本業は高等学校の理科(化学)の教員なんです。
で、聞いて驚け。なんと教員生活も早いモノで15年経ってしまいました。自分で言うのも何ですが、教員をやっている期間だけならベテランの部類になるような年月です。もちろんまだまだ常に勉強中の毎日ですが...
そんな中で一番の得意分野は化学の教科指導なんですが、実は三年の担任の経験が多くて結構自分では「進路指導」は好きな分野なんです。
ところで、この記事を読んで下さってくれているみなさまの中に、現在受験生という方ってどれくらいいるんでしょう?
もしもいるんだとすれば、いよいよ今週は「大学入試センター試験」です。それに私立大学を目標にしている方は、来月から受験本番ですね。頑張って下さい!
前置きが長くなってしまいましたが、今回はタイムリーで、私の得意分野が見事に一致した企画(思いつきなんですけど)「両爬の進学指導」と銘打って「大学で両爬を学ぶための『傾向と対策』」をテーマにお話ししてみましょう。特に将来、両爬を「研究する」ことに注目していきたいと思います。
ま、ネット上で唯一の企画になるでしょうし。
進路指導は人生指導
私の教員としての進路指導のモットーは「進路指導は生き方の指導」であります。小中高と計12年間の教育の過程を経て、現代の社会で生きるための最低限度の教養とか、知識とか、物事の考え方とか、あるいは生活の習慣とかそんなものを学んで高校を卒業するわけです。
そしていよいよ高校を卒業するときに、いろいろな進路をとることによって社会の一員として次の一歩を踏み出すわけですが、このときこそ自分が「個性ある『個人』として生きていくこと」が始まるわけです。今風に言うとオンリーワンの人間として生き始めるわけです。
自分が「どんな生き方をしたいのか」「どんな使命を背負ってこの世に生まれたのか」「何をすべき人間なのか」「この世に残すモノは何なのか」そんなことを見つけながら生きる第一歩が高校の卒業なんだと思っています。
そんな前提で生徒ひとりひとりに合った進路の指導をしたいといつも考えています。
両爬で生きる
さて、そんな人生の方向性として「両生爬虫類に関係した仕事で生きていく」ことを選びたいと考えている人たちも、少なくないでしょう。それでは今の日本で考えられる、両爬に関係した職業ってどんなものが考えられるでしょう?
ペット用の両爬の流通に携わるペットショップ(小売店)の経営または店員、あるいは輸出入業者や卸業者などはもっとも身近な職業です。
最近はエキゾチックアニマルの診療ができる動物病院の獣医師も、この世界では目立つようになりました。
もちろん、おなじみの冨水 明氏に代表されるように両爬専門のライター(執筆業)にも憧れるている人たちは多いと思います。
まだまだ日本では厳しいかもしれませんが、プロのブリーダー(繁殖家)も憧れです。
飼育のプロという視点で見れば動物園などの飼育係は、この世界ではきっと人気No1ですね。
また特定外来生物法の専門家会合で注目を集めた両爬の研究者になりたいと思っている人もいるかもしれません。