大型の両爬を飼育している方にも、ちっちゃな両爬を飼育している方にも重宝する飼育器具って、なんでしょう?
答えは「プラケ」
そう。プラケースです。
小型種の飼育容器から餌昆虫の飼育容器、さらには水容器やウェットシェルターなどと、その用途は多岐に渡ります。
ところが、そのプラケにちょっと異変が起こっているように感じます。今回は、昨今の「プラケ事情」を考えてみましょう。
おなじみのメーカー製プラケ |
▼究極の飼育容器
私のように、小型のナミヘビや小型のヤモリを中心に飼育している人間にとっては、プラケというのは、まさに究極の飼育容器と言えます。
プラケが飼育器具として優れている点をちょっとあげてみましょう。
1.サイズが豊富
2.蓋がしっかりできる
3.軽い
4.安価
ざっと考えても、これだけの利点がありますので、本当にいろいろな用途に利用できます。
私の家では飼育容器としてはもちろん、水入れ、シェルター、孵化器、餌昆虫の飼育容器、採集時の運搬用容器、宅急便での輸送容器、そして小物入れと大活躍です。ですから、我が家には大小100個くらいのプラケが常に常備してあります。
こんな究極のお役立ち用品のプラケですが、何よりもペットショップはもちろんホームセンターなどで大量に販売しており、最近はいよいよ100均ショップでも扱われはじめているのですから、助かります。本当に便利な世の中になりました。
▼最近のプラケ達
ところが最近、ちょっと異変が起こっているようにも感じます。
少し前までは、ホームセンターで扱われていたのはニッソーを中心にした2から3のメーカーの商品だったのですが、最近は多くのメーカーの商品が並ぶようになりました。
各メーカーとも特徴があり、曲面を多用したスタイル重視のプラケなどもあり、見ているだけでも楽しいものです。
また、さまざまなメーカーの製品が出ていることと「MADE IN CHINA」製品が登場していることで価格も低下してきて、さらにプラケ購入に便利になりました。
新しい(?)メーカー製プラケ |
ただ、多くの商品が並ぶ、夏のこの時期に注意したいのは、
「安かろう、悪かろう」
のプラケを購入してしまうことのないようにすることです。
蓋の開き方に工夫がある例 |
私も宮崎県中のホームセンターへ行って多くのプラケを見てきました。
ほとんどの製品は正直、思っていたよりは良いモノであり、両爬飼育に十分耐えるプラケでした。
しかし中には下の写真のように、フタ部分が非常に軟らかく、本体との間に大きなすき間ができてしまい、飼育生物が脱走してしまうおそれがありそうな製品もありました。で、このプラケは、今まで我々が購入していた某有名メーカーのプラケよりも3割ほど価格が低くなっていました。
多くのプラケが流通し、こちらの選択肢も増えてきた反面、良いプラケが減ってきているのも確かです。
余談ですが、私が持っている100以上のプラケの中でもっともフタが緩く、使い物にならないのは理科器具メーカーの学校むけカタログを見て学校の理科で購入した高価な、高級プラケでした。
なんにしてもプラケは、十分に調べて、購入目的に適合したモノを購入するようにしましょう。