以前「犬と両爬」をテーマに記事を書いたのですが、実はこの「○○と両爬」は三部作で考えていて、今回はその第二弾です。
そう、今回は「猫と両爬」です。
今回もMLなどを通じて、猫と両爬の飼育を両立されている多くの方から、貴重な意見をいただきました。この場をお借りして、深くお礼申し上げます。
写真:Rion |
▼今回もやっぱり
「犬と両爬」の時もそうだったのですが、今回もやはり、思ったよりはトラブルは少ないようです。
ご意見をいただけた方のちょうど半分の方は「今までにトラブルらしいトラブルはない」と。そして半分の方は「トラブルがあった」あるいは「トラブルになりそうだったので、何らかの対策を施している」という方でした。
猫こそ狩猟本能が強く、厳重な注意が必要なのでは?と思っていたので意外でした。ただ、両爬に何も関心がない個体だからといって狩猟本能がないのかというと、「輪ゴムや猫用のオモチャには強い関心を示す」というのですからそういうわけでもないようです。
特に猫は個体による性格の違い、つまり個性が強いようで、全く両爬に関心がない猫もいれば、多少なりとも両爬にちょっかいを出す猫まで。
ちょっと猫の飼育に詳しくないので、しつけがどれくらい効果がある動物なのか分かりませんが、単にしつけの問題ではないようです。
▼猫の特徴
動物の種類が異なるわけですから猫には犬とは異なった特徴があるようです。
◇臭いモノは嫌い?
猫は犬と異なり「腐肉食性」がない、ので悪臭を避ける傾向があるようです。例えば犬で見られた「両爬の糞」や「飼育汚水」をなめる、と言うトラブルはほとんど聞くことができませんでした。
ただし「シマヘビの臭腺に反応した」という例もあり油断はできません。
◇手先が器用
これはよく言われることです。両爬のケージに鍵をかけるときは、外鍵をしますが「猫が開けてしまった」と言う話は多いようです。中には「たいていの扉は開けてしまう」という利口な猫もいるとか...恐るべし猫の器用さ!!
また扉を開けるだけでなく「小さいケージを落としてでも中を取ろうとする」というのもあれば「複数でスクラムを組んで、何とか中の物を出せないかと考える」こともあるとか。猫スゴイ!!
▼猫のお気に入り
今回、お聞きしたトラブルで最も多かった、と言うかほとんどの例は「猫にヤモリをやられた」と言うものです。
おそらく、野生では猫もヤモリも夜行性なので、ヤモリは昔から猫の自然下での食料になっていたのでしょう。そのせいか、猫はヤモリがお気に入りのようで、例えば町中では「外から帰ってきた猫が瀕死のニホンヤモリを持ってきた」という話は、よく聞きます。
また、飼育下でもヤモリや小型トカゲは猫にちょっかいを出されることがあります。
今回のアンケートでは
・ヒョウモントカゲモドキ
・テラトスキンク
・フトアゴヒゲトカゲのベビー
が猫とのトラブルが原因で命を落としてしまった種類ですが、まさにヤモリと小型トカゲであります。