全国のネット上の両爬ファンのみなさま、コンニチハ。

お待たせしてしまいました。「はじめての○○飼育」第四弾は、お待ちかね(?)の「水棲ガメ」です。何と言っても水棲のカメは、多くの方が両爬へ興味を持つきっかけになる生き物です。今回は、私自身も新たにカメを購入し飼育したレポートでもありますので、しっかり書かせて頂きます!!

しかし!!その前に、飼育初級者向け水棲ガメの、悲しいこの話題は避けて通れません...

▼みどりがめの悲劇
「初めての水棲ガメ」の条件とは何でしょう?
・飼育しやすい
・CBが流通している
・比較的安価
・おとなしい
・広い飼育スペースを必要としない

あたりでしょうか。

まさにこの条件に当てはまるのがミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans。そう、夜店のカメすくいなどでおなじみ「みどりがめ」です。ところが、安価で大量にCBのベビーが出回っていることが、彼らにとっての悲劇だったのです。
彼らにとっての悲劇のひとつは、ゲームセンターのクレーンゲームの景品になるなど、生き物を愛し、大切に育てていこうと考える人間の正視に耐えないような扱いをされてしまっていることです。本当にあれだけはやめていただきたい。命は「モノ」や「オモチャ」ではないのですから。

そしてもう一つは「捨てガメ」の増加です。私の住む宮崎県でも川などでカメを採集すると「みどりがめ」が大変多く採れてしまいます。野生化した「みどりがめ」が、本来の生態系にどれほどの影響を及ぼすのかは議論が分かれるところですが、そんなことよりも問題なのは「かわいがっていたペット」を「捨てる」というモラルの低下です。

今回、私が「はじめての水棲ガメ」にどんな種を紹介したとしても「みどりがめ」の悲劇を繰り返してしまう可能性は十分、考えられます。

そこで今回は、特に「みどりがめが捨てられてしまう理由」を考慮して、少しでも「悲劇」を繰り返さないような種類を考えてみました。

▼捨てられる理由
私も実家で25年以上「みどりがめ」を飼育していたのですが「捨てよう」と思ったことは何回かありました。なぜ「みどりがめ」は捨てられてしまうのでしょう?
◇小さいときはきれいだったのに
「みどりがめ」は小さいときは、本当に美しく、他のカメ以上の魅力があります。しかし成長も早く、あっという間にその特徴の明るい黄緑色は褪せてしまい、ただの緑っぽいすすけてしまったようなカメになります。カメには何にも罪はないんですけどね...
◇こんなに大きくなるなんて...
カメすくいのカメたちは3から4センチくらいで本当にかわいいものです。ですから、最初は洗面器みたいな簡単なケースで飼育できますし、食べる餌の量も少量ですみます。
ところが、冬眠をさせずに飼育するとあっという間に大きくなって、メスの場合は20センチ以上になり、衣装ケースでも小さく感じてしまうほどになります。もちろん餌を食う量もハンパじゃなくなりますし、排泄物の量もものすごい量で、夏場などは水が汚れて、大変な臭いになります。カメには何にも罪はないんですけどね...
◇病気を持っているし...
かつて、みどりがめがサルモネラ菌を保持している、と言うのが話題になりました。いつも言うのですが、何もみどりがめだけが持っているわけじゃなくて、多かれ少なかれ動物には雑菌はつきものです。大切なのは動物を触った後は手を洗うこと。これもカメには何にも罪はないんですが...

かくして、持てあまされた「みどりがめ」達は「逃がす」と言う表現で「捨てられてしまう」わけです。