猫のまわりには人だかり |
公園や街角に猫がいると、携帯カメラを持ち出して猫を撮影する人、猫を驚かさないようにしゃがんでそっと手を差し伸べる人の姿を見かけることがあります。
私の「ひと・猫観察」では、「心底猫が嫌い・姿を見るのもイヤ」という人よりも「飼うつもりはないけれど、見てる分にはOK」とか「子猫は可愛いよね」と感じる人の方が多いのではないか?と思います。
飼い主のいない猫に餌をあげることの是非
学習能力に優れた猫は、一度餌をくれた人のことを覚え、また次に会えたときには、特別の表情・表現でその人に近付きます。
猫が自分を「特別なひと」と認識してくれたことがわかると、どんどん情がわき、また餌をあげたくなってしまう人が多いのではないでしょうか。
飼い主のいない猫は、動物の管理と愛護の法律で守られた「いのちのある生きもの」ですが、法的に誰かの所有物(動産)ではありません。
しかし、もし誰かが定期的に餌をあげるようになったら、法律的にはその猫の責任者は「餌を与えている人」と判断される可能性があります。
「餌を与えるから猫がそこに定着する」
「だから、ここで餌を与えるのを止めて欲しい」
という意見をよく耳にします。
猫にとっては、餌場があればそこを中心にして縄張りを張ろうとするでしょう。
猫の不可思議な行動の一つとして、なんの血縁関係もない猫を餌場に連れてくることがあります。これは特にオス猫が、別のオス猫を連れてくる場合が多く、豊富な餌場があれば気の合う猫同士はそこを共有することができるようです。
単に餌をやるのではなく、餌場に集まる猫を全て不妊・去勢し、その猫の数を管理していくことが重要ではないか、とガイドは考えます。
すなわち餌やりのルールとして「不妊・去勢目的、もしくは手術が済んでいる猫以外には餌を与えないようにする」ことです。
そして、餌やりのマナーも必要です。
・餌を与える場所と時間を決める
・餌を起きっぱなしにしない
・食べ残しはキレイに片付ける
・地面を汚さないために入れ物に入れて与える
・近隣・地域の住民にその場所で猫に餌を与えてることの理解を得る
このような餌やりのルールとマナーの徹底と共に、猫の糞を片付けたり猫がいることで起こる迷惑を減らすための活動も併せて行うことが、近隣の住民に「猫との共存」を理解してもらうための一つの方法ではないか、と考えます。
餌やりのルールとマナーを決めましょう! |