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マイクロチップ-総評-前半(2ページ目)

マイクロチップ特集の最終回では、ガイドが考えるメリット/デメリット、行政機関の今後の取り組み、マイクロチップのニュース、などをまとめていきます。その前半です。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

では、マイクロチップのデメリットは?

・挿入するときに猫が痛い思いをするのではないか?
・体内に異物を入れることで将来的に問題が起きないか?
・獣医師が挿入しなければいけないので、費用がかかる

などのご意見が多く寄せられました。

痛みについて

「痛み」に関してはメルマガでも触れましたが、自分に置き換えて(人の想像範疇で)感情的に論じても、解決法がないでしょう。「痛み」に対処した挿入方法を選択することも可能ですから、気になる場合は挿入をお願いする獣医師にご相談ください。

安全性について

すでにマイクロチップは人間にも使用されていますので、安全なものと認識するしかありません。
※安全の基準は、何か事が起きるまでわからないし、時によって変化していくものです。現時点で人間と同じものが使用されている事を、ガイドとしては安全の目安として考えます。

費用がかかる点

生き物と生活する以上、出費は仕方がないでしょう。
同居猫に対して、必要と納得できるのであれば安い出費ではないでしょうか。

その他のマイクロチップに関しての問題点

今回この記事を書くに当たり、取材を進めていくうちに上記以外のデメリット、というよりもいくつかの問題点に気がつきました。

まずは、挿入をお願いする現場の動物病院についてです。
動物病院マイクロチップアンケート:前半

動物病院マイクロチップアンケート:後半

を読んでいただければ気づかれたと思いますが、マイクロチップをきちんと理解している獣医師と、そうでない獣医師が存在すること。

これは、マイクロチップの販売会社が獣医師に対して製品や登録手続きのレクチャーをしきれていないのかもしれません。
マイクロチップが有益な商品であることは理解していても、どのように販売促進していけばよいのか、という迷いが販売会社の対応の温度差に表れているのでは?と個人的に感じました。

実際に我が家の猫に入れて登録する過程で「マイクロチップを挿入する」という簡単そうな手技でも、獣医師は何度か経験を積んでおく必要があるのでは、と感じました。登録手続きも、販売会社から届いているマニュアルだけでは不十分で、登録する際に若干の混乱があり、うちの猫たちの登録は何度か訂正を行う必要がありました。

マイクロチップは獣医師でないと挿入処置できないのですから、最新の正しい知識と経験豊富な先生が増えてくれることを望みます。

環境省自然環境局に電話でインタビューしてみました→

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