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マイクロチップ-総評-前半

マイクロチップ特集の最終回では、ガイドが考えるメリット/デメリット、行政機関の今後の取り組み、マイクロチップのニュース、などをまとめていきます。その前半です。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

長い間、マイクロチップについての記事にお付き合いいただき本当にありがとうございます。
マイクロチップ特集の最終回では、ガイドが考えるメリット/デメリット、行政機関の今後の取り組み、マイクロチップのニュース、などをまとめていきます。

やっぱりマイクロチップは有効!

現時点のマイクロチップは、完全なる個体識別が行えるという点において、非常に有効です。
マイクロチップを挿入し登録しておけば、もし仮に行方不明になったり誘拐(盗難)されても、私が(あなたが)その猫の同居人であることを証明することができます。

個体識別以外の活用として、体温が測定できるタイプのマイクロチップを挿入してリーダーを購入すれば、瞬時に猫の体温が測れ、体調管理に役立てることができます。

これからのマイクロチップは…

マイクロチップの将来展望のひとつとして、マイクロチップと電子カルテのシンクロが期待されます。チップナンバーから電子カルテにアクセスすれば、もし、主治医以外の初めての獣医さんにかかるときでも、その猫の病歴や投薬・療法食などの記録が把握でき、有効な治療を進めることができるでしょう。

もしかしたら、未来には血糖値やその他基本的な代謝に関わる数値が読み取れるチップが登場するかも知れません。

電池が必要なので、今時点では体内に埋め込むには大きすぎるGPS機能がついたチップも、技術が進めば可能になるでしょう。これが可能になれば迷子になっても簡単に見つけることができます。

また、日本では発売されていませんが、世界では番号以外のその猫の情報を書き換える機能が付いたマイクロチップが販売されています。
個人情報を含むものなので、取り扱いの注意が必要ですが、番号以外の情報が読み込めると今以上に活用範囲が広がるでしょう。

今現在の日本におけるマイクロチップの役割は、(一部の商品を除き)世界でたった一つの番号を読み取ることで完全な個体識別が行える器具ですが、今後の技術開発に期待が高まります。

以上のようなことが、マイクロチップのメリットだと思われます。

続いてマイクロチップのデメリットは?→

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