/猫関連情報

動物病院マイクロチップアンケート:前半(2ページ目)

全国1500の動物病院にマイクロチップに関するアンケートメールを送りました。回答は86件。回答率は非常に悪かったアンケートですが、獣医師がどのようにマイクロチップのことを考えているか…?!その前半。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

Q.マイクロチップの導入に関しては
   ※両方回答もあり
  病院から勧める事が多い 31
  飼い主さんが希望することが多い 58
Q.価格(マイクロチップ+挿入+登録代/税抜き)はいくらですか?
  一番安い回答:1,500円 ~ 一番高い回答:11,000円
     平均:4,834円
     ※兵庫県は獣医師会の補助により無料の地域がある
Q.2005年1月から12月までの挿入件数は?(アンケート回答数の総計)
  550頭
127頭
その他 14頭
Q.取り扱い開始から今までに猫に挿入した件数は?(アンケート回答数の総計) 759頭
Q.過去にマイクロチップを挿入してトラブルがありましたか?
  なし 43

 

 

挿入時、猫はかなり嫌がる。
挿入口からマイクロチップが出てきて1糸縫った
一度入れたチップが、脱落したか、あるいは機能障害か、読み取れない例が5例ほどあった。
当院ではトラブルはないがペットショップで既にマイクロチップを挿入されてきた子がしこりになっている。メーカーなどは不明。
Q.マイクロチップを入れたことで良かったことはありましたか?
  迷子犬の飼い主が2人現れたときの飼い主判定
個体識別には便利と思う。ちなみにうちの犬にも入れました。
飼い主さんの安心感が得られました。
出入国の際の手続きが簡単になった
最近はマンション飼育での必須項目になっているところもありますね
現在のところ海外渡航のためのチッピングがほとんどのため、良かったということはありません。
特になし。
但し、入っていれば話は簡単に済んだ、と思われるケースはある。その例を挙げる。
グレートピレネーズが脱走し、捕まらないままいなくなってしまった。半年以上経過してからそれらしい犬は見つかったのだが、既に飼主がおり、その飼主は「昔からいたうちの犬である」と譲らない。結局決め手がないので諦めざるをえなかった。
純血種の場合、誰でもそっくりの模様・体格である。マイクロチップがあれば、おそらく簡単に識別でき、結果がどちらに転んでも後くされがなかったのではないか、と思わされたケースである。
私見だが、環境省主導の「改正動物愛護法」の施行に伴い、各都道府県の保健所にはIDチップ読み取り器は標準装備される可能性が高いのでは(法律でIDチップが推奨されているから。)。この辺を保健所に問い合わせてみるなどして、正確な情報を飼主に伝えてもらいたい。チップの読み取り機がなければ、IDチップは入れても全く意味のないものである。
逃亡の時の安心感が違うでしょう。来年の6月には、健康福祉センターのリーダー導入が決まりそうです。
具体例は無いが、飼主さんが安心される。
普及率が悪いため今のところ該当無し
Q.(現在マイクロチップ挿入を行っていない動物病院への質問)なぜ取り扱ってないのですか?
  現時点でニーズが低く,データベースの一本化がなされていないため。
ワクチン接種もしない飼主さんが結構多いのにマイクロチップに費用をかける飼主さんが多くいらっしゃるとは考えにくい。
行政側でリーダーを設置していないため、マイクロチップを挿入してもほとんど意味が無い。
今までに飼い主さんからの問い合わせは犬の方より1件のみしかない。
需要が無いから
顧客から依頼がないから,マイクロチップのことについて詳細な事を私が把握していません
依頼が無いためです。
希望されればその時点で道具をそろえようかと考えています。
また外出する猫には首輪を付けさせ迷子札を差し上げていますので飼い主さんはそれで満足するようです。
現在までに、飼い主からの要望が一度もない
導入を検討中ですが、今のところ犬に使用の予定です。(輸出犬)
チップと読み取り機の互換性の問題があると聞いています。
現在発売中のチップ全てが、全ての読み取り機で読めるわけではないということです。
今後、われわれは地元警察、保健所など公的な機関にリーダーを設置してもらい、迷子のときに役立つことを飼い主さんにアピールしていきたい。
動物病院の間でもまだまだマイクロチップの普及率が低いため有用性が低いように思われること
またどのメーカーのマイクロチップを採用すべきか将来の見通しがつきにくいためどこのものを買ったらいいかわからないこと
まだ一般的ではなく犬の登録や狂犬病予防注射との関連で法による裏付けがあれば取り扱います。
現在使う目的としては、犬の飼い主で、海外輸送等で必要な人のみが対象である。
そのために、獣医師会で購入しているので、会員は必要なときにそれを借りて使用している。だから自分では購入する必要がない。
ただし、獣医師会のマイクロチップを猫に使用するのは、許可されないかもしれない。(今までにそういう事例はないと思う)
Q.今後取り扱う予定はありますか?
  マイクロチップが義務付けとなった場合には取り扱います。
いずれ扱う必要があると思うが、時期は未定
必要があれば取り扱いたい。
依頼があれば使います。
古くはベータとVHSのように、最近ではブルーレイとHD-DVDのようになってしまうのは困るので。
普及してきたら、あるいは普及を促す動きがあったら考えたいと思います。
今のところなし。
普及が進めば取り扱いますが個人情報をどう扱うのかが問題になるでしょう

動物病院が考えるマイクロチップのメリット/デメリットは?→

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます