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マイクロチップ販売会社4社へのアンケート(2ページ目)

日本国内で挿入することができるマイクロチップを販売している4社にメールでお願いしたアンケートの回答です。会社によってマイクロチップに関して少し温度差があるような?

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ライフチップバイオサーモ

製品名 ライフチップバイオサーモ
製造元 デジタル エンジェル社(米国)(旧社名:デストロン フェアリング社)
輸入/販売元 大日本住友製薬株式会社
大きさ(直径×長さ) 13.5mm×2mm
2005年12月現在、御社のマイクロチップを挿入 している猫と犬の登録数は? 時々同様な質問がありますが、このような分析はおこなっていません。
猫の性質上、猫の比率が病院訪問の比率より高いのでは推察しています。
また、全体の登録頭数は、公的な機関にしか公表していません。
御社のマイクロチップが挿入
できる動物病院の件数は?
全国の小動物病院を約9,000軒として、その13%程度に採用されていますが、体温測定機能を有するチップが昨年末に発売されたので、増加するのではと期待しています。
登録数/病院数の上位5位の都道府県は? 兵庫県、愛知県、大阪府、沖縄県、東京都です。神奈川県も多いです。
いずれもその地区の獣医師会がチップの普及に積極的なところです。
チップの特性/他社製品との違い 日本で販売されている動物用マイクロチップ製品規格は同じISO規格で読取の互換性がありますが、次の点が他社の製品より優れている点です(製品以外もあります)。

1)弊社は、1997年1月、日本で最初に動物用マイクロチップを販売した会社です。
2)パンフレットに記載していますように体内移動防止キャップ(特許)が付いていること。
3)製薬会社の製品なので安全性のデータがそろっていること。
4)個人情報保護法に対応したデータ登録システム(日立システムアンドサービスに委託)であること。
5)新製品のライフチップバイオサーモは、体温測定機能を有する次世代のマイクロチップであること。
6)製品が登録料込みの価格で、経済的であることから、日本で一番シェアが高いこと。

登録の方法は? 製品に同封されているデータシートに記入し、同封されたあて先印刷済の封筒(通信費無料)で郵送すれば終了です。別途登録料の支払いは必要ありません。
登録できる内容は? チップの番号、飼主情報(氏名、住所、電話番号等)、動物情報(ペット名、品種、毛色、生年月日等)、病院情報(病院名、住所、獣医師名、電話番号等)
データベースの管理は? 日立システムアンドサービス(株)に委託しています。ここはプライバシーマークを有
し、個人情報保護法に対応できる会社です。ちなみに、銀行のシステム構築の実績もあります。
御社のリーダーで、非ISO規格のマイクロチップの読み取りは可能でしょうか? 正確には、ISO規格以外にFECAVA規格(10桁)に対応していますのでデジタルエンジェル社が米国で販売しているホームアゲイン(旧規格;10桁)は読み取れます。
沖縄、横須賀の米軍のペットがこのリーダーで読み取れ、迷子が見つかった例があります。
AVID社(米国)もFECAVA対応ですので、FECAVA規格同士では読み取れます。
行政機関の取り組み方、読み取り機の普及度については? 1)環境省は、昨年6月に施行された外来生物法で特定動物にマイクロチップの処
置を求めています。また、本年6月に施行される改正動物愛護管理法で特定動物にマイクロチップが義務付けられます。
2)農林水産省は、16年11月に犬等の検疫制度を改正し、犬等(猫も含む)を海
外から輸入する場  合マイクロチップが義務付けられました。

このように行政的にもマイクロチップの有用性が認められてきています。

3)今年、6月に改正動物愛護管理法が施行されますが、その際に環境省は全国約60ヵ所の保健所等にリーダーを設置の予定です。なお、現在も一部地域(兵庫、愛知、東京、千葉等の動物愛護センター等ではリーダーが設置されています。このような地域では獣医師会がチップの普及に熱心なところは、獣医師会の要請で公的機関にリーダーが設置されています。

マイクロチップのメリット 動物の一生を個体識別できるのはチップである(登録に使用している国もあります)欧米では、以前はタツーが採用されていたが、苦痛を伴うこと、見えなくなることからチップに置き換わった。安全であること。IT社会にふさわしい製品であること。
動物病院の待合室には、よく迷子猫・犬の写真が貼ってあります。この飼主の気持ちは良くわかりますので、そうならないためにもチップの普及が望まれています。
マイクロチップのデメリット まだ、日本の社会に認知されていないことから、普及に時間がかかりそう。チップの埋め込みにまだ拒絶する向きがある。
将来的なマイクロチップの展望は? 1)現行の犬の登録制度では、鑑札が利用されていますが、実際に犬の首輪に鑑札をつけている人を見ないので有名無実化している。登録にチップが採用されれ
ば、ペットの遺棄(飼主が判明するので)も少なくなり、行政的にも多数のペットを殺処分する手間が省けます。

2)狂犬病ワクチンの接種時にチップの処置と犬の登録を行うことを希望しています。そうすれば、日本は狂犬病の脅威から守ることができます(日本は狂犬病の清浄国ですが、世界的には清浄国は非常に少ないのが現実です)、BSE、口蹄疫、鳥インフルエンザ、次は狂犬病といわれています(これを防ぐために、犬等の検疫制度が改正され、また、マイクロチップも義務付けられました)。

3)現在もチップはペットのパスポートとして利用されていますが、同様にその確実な個体識別により、電子カルテとの連携やペットの保険、病院の顧客管理等に利用されれば、活用領域は非常に広がると思います。

マイクロチップの普及活動は? 1)今までもペット新聞、各種ペット関係雑誌へのチップの紹介、NHK放送の協力など行ってきました。本年1月には、毎日ペット新聞、2月にはJAHA(日本動物病院福祉協会)の病院向け冊子にライフチップの紹介、1月のアニコムパフェ、2月の愛犬の友、RETRIVERの雑誌にはマイクロチップの特集記事が掲載されます。今年の春はチップに少し春が来そうです。

2)地方の獣医師会が開催するペットフェスティバルでの製品展示とデモ、チップの無料処置への協賛

3)盲導犬協会へのチップの寄贈、イリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコ保護へのチップの協賛

4)獣医関係の学会での製品展示とデモの実施

5)今年は新製品ライフチップバイオサーモを、春のペットショーで一般向けに製品展示とデモを行う予定です。

次は、アイディール→

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