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ネコに選ばれた人たち4-養老流 猫になって考える(2ページ目)

鎌倉山の自然の中で、養老先生はマルくんの目を通して、何を見、感じてるのでしょう?猫が「ねこ」と理解されている人々と暮らす幸せな猫さんのシリーズ、第4回目は養老孟司先生のお宅の猫さんが登場です。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

Q:今まで猫との生活は?

「(生まれてからずっと)猫がいなかったことはないですね。
姉貴がずっと猫を飼っていたから。
シッポの短い日本猫ばっかりでね。」

「ここに越してからは2匹目ですよ。
先代のチロは真っ白の雌猫でね。
2年前のちょうど元旦に死んだんですよ。18まで生きたのね。
(出会いは)獣医さんがくれたの。」

「チロが18歳の時の写真ありますよ。
年寄りの貫禄充分ですよ。
目がだめになってるしね。歯も。
老衰ですね。
この写真はかなり、ばーさんに見えるものね。」

チロちゃん マルくん
チロちゃん、18歳の時 マルくん、生後3ヶ月頃

「女房が謡のテープかけるとね。
こうやってテープの側いって聞くんだよ。
声の調子とかがね、猫の声だと思っているんじゃないの?」

Q:マルくんにも、クセとかお気に入りとかありますか?

「そういえばマルは、そういうのないですね。
好きなのは、箱に入ることくらいかな。箱とか袋とか置いておくと直ぐその中に入っちゃう。
書類入れるA4の箱にまで無理矢理入る。」

「マルはあんまりイタズラをしたことがない。
でも、昨日もペンで書き物してたら、その上にのっかりやがってゴロンと寝るから住所がにじんじゃった。」

「チロは、いろんなことしましたよ。
うちは電話親子電話なんだけど、夜中グーグー寝てたら電話が鳴って『もしもし』って取ったら向こうで『にゃぁ~』って鳴いたの。
内線のあれ、踏んだんだよね。
受話器はずして。
それでこっちの声が聞こえたので、返事したんだよね。ちゃんと(笑)。」

「チロは鳥猫でね。よく鳥を捕っててね。食べちゃうの。
この辺に羽が残っているだけ。
モグラがここ(居間)を走ってたこともありましたよ。蛇とかも。
捕まえてきても飽きちゃって放すのね。
ネズミも捕ったけど。
マルは今まで一度も捕ったことがない。
狙うけどね。
雌の方が狩りは上手だよ。」

Q:マルくんと今まで飼われてきた和猫に何か違いがありますか?

マルくん
「ここ開けて!」マルくん

「違わないよ~。やっぱり猫ですからね。
ただ、マルは今まで飼っていた日本猫と食べ物のクセがね、ちょっと違ってるけど。
マヨネーズが好きで、舐めるんで困るんですよ。
健康に悪いから。
あんまし、魚食わないしね。
食べるものがね、なんてんだろう、泥棒猫じゃないんですね。
食卓に乗っていても、手を出すだけで勝手に食べることはしない。」

「チロはね、後向いてるうち食っちゃう猫で。
お手伝いさんがカニのサラダを作ってて、流しの方向いててね。
後向いたらカニが一つもないの。
そういう猫だったんですよ。
でも、マルは全く食べないですね。
欲しいときは『くれくれ』って手を出すだけですよ。」

「それに、マルは割合、山には登らないのね。
チロは山のてっぺんによく登っちゃってね。
帰ってこないから、しょうがないので夜、山に登って取りに行ったことがあるの。
降りられなくなってニャーニャー鳴いてるんだよ。
バカだよ。夜わざわざ懐中電灯持って側まで行ったら、逃げるんだよな。
あほうか、お前は、って(笑)。」

「洋猫はばかだね。鈍い。
日本猫の方が感受性が鋭い。
洋猫はこれが初めてで、今まで飼ってた猫の中ではどうみてもバカなんですよ。
鈍いの。
痛がらない。
日常的になんかあるじゃないですか。
シッポ踏んじゃったり。でもそういうときにもギャーとかいわない。」

「最初ね、生後2ヶ月頃はじめて連れてきた時、そこの木にリスが来て、ガラス戸にいやってほどぶっかった。」

「うちで飼う猫はあんまり人見知りしない。
人の出入りが多いから。
うちの女房は猫が嫌いで、前の猫の時は触らなかったんだよ。
でも、マルは大丈夫。」

続いて、養老先生とマルくんの関係は?→

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