腎臓疾患の治療
毎日運動しましょう! |
尿検査の結果や、多飲多尿が見られるほど症状が進んでしまうと、輸液や輸血、薬物治療が必要になってきます。
様々な治療を試みても、腎機能が極限まで低下してくると治療に対する反応が悪くなっていきます。
人間の場合ですと、人工透析装置を使い、身体の中の不要物を濾過することも可能ですが、猫の人工透析を行ってくれる施設は世界的に見てもほとんどありません。
というのも、猫の場合は血液量が少ないので、それにあった装置の開発が困難だからです。
慢性腎不全に至った猫の場合、根本的な治療は期待できず、今以上腎臓機能が低下することを遅らせる、今の機能を少しでも長く維持することが治療となります。
トイレはいつも清潔に! |
猫の腎臓に負担をかけない生活を心がけましょう
少しでもたくさんお水を飲んでくれる工夫
年齢に応じた適切な食餌
我慢することなく使える複数の清潔なトイレ
適度な運動
ストレスの少ない生活
これらは、腎臓の為だけでなく、猫にとって必要な生活様式だと言えるでしょう。
我が家のネコたち=メインクーンという種類は他の猫に比べると比較的良く水を飲む方だと思います。
彼らは水の中に手を突っ込んで、かき回して、そこら中をびしょびしょにしながら水を飲みます。
掃除は大変ですけど、たくさん水を飲んでくれているのだと思えば苦労ではないですね(笑)。
Aukatzというメーカーが発売しているヘルスウォーターボウルの器にしてからは、より一層水を飲む量が増えたように思います。
通常の陶器の器と、ヘルスウォーターボウルを並べておくと、確実にヘルスウォーターボウルの水の方が減っています。
あまり水を飲んでくれない猫さんと同居されている方は、一度お試しになってはいかがでしょうか?
Aukatzのヘルスウォーターボールだと いつも以上にお水・すき♪ |
何度も書いていますが、症状が出てわかる状態では慢性腎不全がかなり進行しているといえます。
生後10ヶ月前後で一度検診しまずは腎臓の状態を確認、そして一般的に老齢期といわれる7歳を過ぎたら定期的に腎臓の検診を行って、少しでも腎臓が長持ちできるようにしてあげてください。
→参考資料
JBVP VT-LS 臨床病理学「腎臓の検査-1,2」石田卓夫先生
取材協力:赤坂動物病院
<関連リンク>
Aukatz
日本臨床獣医学フォーラム
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