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これからネコと暮らす方へ-Vol.2 外は危険がいっぱい!!(3ページ目)

家の中だけの生活でネコは不満?外に出さないとネコがかわいそう?外に出すということは、様々な危険に遭遇するということです。今一度、ネコの飼い方を考えてみましょう。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ケース2.ウイルス感染の恐怖

家族3人で1匹の猫をとてもとても大切に可愛がっている人がいました。ブリーダーから譲り受けたネコで、ブリーダーに言われた通りきちんと室内だけで生活させていました。

ネコが6歳の時に、家を新築しました。

ネコが喜ぶだろう、と2階の階段に出窓をつけましたが…ある日、カギを閉め忘れた出窓をネコが身体で開けて、出て行ってしまったのです。 家族総出で探し回りましたがネコは見つかりません。

とても用心深い性格の子で、外の世界を知らないので多分そんなに遠くへは行っていないだろう、と近所の庭や縁の下を重点的に探しましたが見つかりませんでした。


保護されていたところを無事発見、しかし……

外を観察!
あれ?!何か動いてるよ?なになに?

迷いネコのポスターを作ってスーパーに張り出してもらったところ、自宅から5軒先の家に保護されていることがわかりました。ネコは家を出たその日のうちに、そこの庭でうずくまっていたところを保護されたということです。そこには3匹の外出自由のネコがいて、保護した人はその子たちと一緒にしていました。

無事に帰宅できて大喜び!ネコの好きな人に保護されていて良かった!と思った矢先…

その子の体調が悪くなり、動物病院で検査したらネコ白血病ウイルスに感染していることがわかり、家を離れたストレスなどで加速度的に病気が進行し、結局1ヶ月足らずで亡くなってしまいました。

保護した人は、自分のネコが感染ネコだと知っていながら、外出自由にし続け、保護した子を一緒にしていたのです。ネコ白血病はケンカなどのキズから感染することが多いので、もしかしたら一緒にされた当初、先住ネコとやり合ったのかもしれません。保護した人もネコが好きだから、かわいそうに思って迷いネコを自分の家に入れたのでしょうが、中途半端な善意はもっと大きな悲劇を生んでしまいました。


外にはウイルスがいっぱい!

外に出るということは、様々な治癒不可能なウイルスに感染する恐れが非常に高くなります。ワクチンで防げる病気は限られています。

もし、あなたのネコがウイルスに感染しているとわかったら、これ以上の感染ネコを増やさないためにも、絶対に外には出さないでください。


次回は『不幸な加害者を作ってしまったケース』など~です。



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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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