ある兄弟子猫の成長アルバム-生後5週目~6週目
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一日に数回、お母さんネコが全員集合をかけます。
「ぐるるぅ~」と鼻にかかった声を聞くと、みんなそそくさ集合。
オッパイ・タイム!でも、いままでより短時間でお母さんは子猫のそばを離れたがります。
だって、吸う力は強くなっているし、歯も当たって痛いし…
離乳食
子猫たちは徐々にお皿から自分で離乳食を食べられるようになってきます。
同じものを、同じようにお皿に取り分けても。。。
隣のお皿の方が美味しく思える気持ちは人間と同じらしいです。
子猫は平べったいものを舌ですくって食べることが下手です。
離乳食はとんがり帽子のように三角錐を作って盛り上げておいた方が食べやすいでしょう。
口を離乳食に押しつけて吸うように食べる子が多いので、徐々に離乳食が平べったくなっていきます。指で盛り上げて食べやすいようにしてあげてください。
また、お皿からなかなか食べない子もいます。
その場合は自分の指に離乳食の固まりを乗せて口元に持っていってあげてください。
子猫時代、指で食餌を与えていると、人間の指に親近感を覚えてくれるので、私はできるだけ長く指で離乳食を食べさせるようにしています。
離乳食の回数は1日2-3回で良いでしょう。
ウンチの具合が悪くならなければ、徐々に与える量を増やしていきます。
最終的には子猫が一気に食べて、少し残る程度の量まで与えてかまいません。
食べ残しはすぐに片づけましょう。
お母さんネコのために用意してあるキトンフード(ドライ)をいきなりボリボリ食べ始める子猫もいます。
よほどの食いしん坊でない限り、ネコは自分で自分の食べる量を加減できる動物ですので、ドライをボリボリ食べはじめても大丈夫です。
子猫の離乳食はお母さんネコにとっても魅力的な食餌らしく、子猫を押しのけて食べにくるお母さんネコの場合は、子猫の食餌タイムだけ隔離した方がよいでしょう。
お水
固形物を上手に食べられるようになっても、お皿から水を飲むのはなかなか難しいようです。お母さんのおっぱいを吸っていて、離乳食が缶詰の場合は水分に関しては充分取れていますので、お水を飲まなくても心配ありません。
しかし、今後のトレーニングのために、浅めのお皿に少しお水を入れていつも飲める状態にしておいてあげてください。
子猫はお水の中にいきなり鼻を突っ込んで、プシュ!となるかもしれません。
でも徐々に、水面に近いところで顔を止めて舌を出すことを覚えます。
トイレトレーニング
お母さんネコは子猫がオッパイだけを吸っている時は、お尻を舐めて刺激をし排泄させます。ウンチやオシッコはきれいに舐めとってしまいます。
しかし、子猫が自力で食べる量が増えてくると、途端にお母さんネコは子猫のお尻を舐めなくなっていきます。
子猫の食べる量が増えてきたら、トイレトレーニングを開始しましょう。
といっても、ネコは元々決まったところでトイレをする習性を持っていますので、特に教えなくても自分からトイレを使い始める子の方が多いようです。
- 最初は子猫がまたぐことができそうな、浅めのトイレを数個用意します。
- ネコ砂はいつも使っているものを少量入れておきます。そのとき、お母さんが使っているトイレの砂をひとつかみ混ぜておくとニオイが付いて、子猫はトイレだという認識を持ちやすくなります。
- トイレの場所は子猫の行動半径の近くで、壁際や部屋の隅っこが良いでしょう(トイレを設置していない場合は、隅っこに行ってトイレをしたがりますので)。
- 食餌が終わって満腹になった後、トイレに行きたくなるのは人間と同じ-食後がトイレトレーニングの始まりです。
- 食べ終わった子猫をトイレに連れて行き、前脚を持って砂をホジホジかかせます。
- 優しく腰を押さえて「ここがトイレだよ。ここでチーしてね。ウンチもここだよ」と教えます。
- もしそのとき、オシッコをしたいタイミングの子猫は、何度かホジホジさせているうちに、自分でニオイを嗅いでウロウロし始めます。
- ウロウロし始めたら、できるだけ静かに身動きせず見守りましょう。
- 上手にオシッコができたら「良い子だねぇ~、ここがトイレだよ、覚えてね」と再度教えます。
- トイレを使わなくても、毎回食後はトイレに連れて行って前脚ホジホジをさせましょう。
- 一度トイレを使う事ができた子猫は、次にトイレをしたくなった時にトイレを探すそぶりを見せます。すかさず、トイレに連れて行きましょう。
オシッコは割合早くから自力でできるようになりますが、ウンチはかなかなキバレず苦労する子がいるかもしれません。
まだまだ足元がしっかりしていない子猫ですから、固いウンチの場合は踏ん張れず大きな声を出して苦しそうにキバル光景もみられます。
あまりウンチが固いようでしたら、離乳食に1滴ほどオリーブオイルを混ぜても良いでしょう。これで、ウンチが少し柔らかくなるかもしれません。
生後5週間~6週間目
お耳がどんどん大きくなって頭の上に登ってきます。
吸うだけだった口元が食べることを覚え、横に広がって前に突き出してきます。
手足が随分丈夫になり、行動半径が広がり走り回ることができるようになります。
顔が大きく、身体のバランスは3頭身~程度に見えます。
兄弟ネコがいれば、お互いを獲物に見立てて狩りごっこを始めます。
ネコじゃらしなどのオモチャにも反応を示すようになります。
しかし、まだまだ動体視力がついていきませんので、オモチャを急激に動かしたり、ちゃらちゃら振ることは避けましょう。
特にキラキラしたものが付いているおもちゃを、子猫の前でシャカシャカ振ると、目がチカチカしててんかんに似た症状を起こす事があるので注意してください(いわゆるポケモン現象のようなものです)。
爪が伸びてきて、遊びの最中に目を傷つけることがあります。
可能であれば、爪を切ってあげてください(先っぽのとんがっているところをチョンと切るだけでOKです)。
爪の出し入れが可能になり、爪を研ぎはじめます。
キャットツリーなど爪を研いでもかまわない場所を用意しておいてあげると、自分からそこで研ぎ始めます。
色んなものに噛みつきたがるようになります。
これは正常な行動です。噛み癖が付くという心配はしなくても大丈夫です。
子猫同士はお互いを前脚で挟み込んで、後ろ脚でキックしたり噛みつきあったりします。
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次回はこの子猫たちの生後8週目までのアルバムです。お楽しみに!
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