ある兄弟子猫の成長アルバム-生後3週目~4週目
|
健康な親子ネコの場合は、生後3週目程度までお母さんのオッパイだけを吸って成長します。
特に、体重の伸びが悪い子猫がいる場合は、哺乳して足してあげてください。
子猫の哺乳
準備するもの-
- 小動物用のほ乳瓶(または、針のない注射器、スポイト)
- 子猫用のミルク(人間の牛乳は与えないでください!下痢をする可能性があります)
子猫用のミルクは缶に書かれている割合でお湯に溶かします。
ミルクの温度は約38-39度。人肌より少し温かい方がよく飲んでくれます。
哺乳時の注意-
- 無理強いしないで、子猫のペースにあわせて飲ませましょう。むせて気管にはいると肺炎を起こすかもしれません。
- グイグイよく飲んでいても、突然吸わなくなる瞬間があります。それが終了の合図と考えましょう。
- 飲み残しのミルクを使い回すのは止めましょう。ミルクはその都度新しいものを作って与えましょう。
離乳の開始
順調に成長していれば、生後3週過ぎから離乳を開始します。
我が家の場合は、獣医師が処方してくれる高栄養食(サイエンスダイエットのAD缶など)で離乳をスタートします。
最初は、人差し指の先に少しすりつけた離乳食を、子猫の口を開けて上あごにこすりつけます。
子猫が嫌がらなければ、もう一こすり。初日はこれで終了です。
子猫によっては、鼻先に離乳食を持っていくと、いきなり自分で食いつく食いしん坊もいます。
しかし、お腹はまだまだ固形物になれていません。一気に食べさせて下痢になると危険ですので、日数をかけて徐々に食べさせる量を増やしていきます。
口に入れられた固形物を嫌がらない子猫であれば、2日目はもう少し量と回数を増やします。(一舐め→二舐め。1日2-3回)
こうして少しずつ固形物を咀嚼することを覚えさせます。
おっぱいを吸う、という動作から、口の中に入った固形物を咀嚼する、という動作になかなか慣れない(拒否する)子猫もいます。
食いしん坊の子猫であれば、上記のような上あごに固形物をすりつける事を2-3日やれば、自分から吸い付く、舐めようとし始めますが、口元に離乳食を持っていっても口を付けようとしない子猫の場合は、根気強く上あごに何度かすりつけることを繰り返してください。
離乳食を開始して1週間ー10日もすれば、離乳食に吸い付く→舐める→口をあげてかぶりつくことができるようになってきます。
その間、ウンチには十分注意を払ってください。
離乳食をスタートし始めた時点では、まだお母さんネコが下の世話をしてくれますので、直接のウンチを目で見ることがないかもしれませんが、お尻の穴を見れば、下痢をしているかどうか判断できます。また、子猫や産室に下痢独特のニオイがし始めるでしょう(ちょっと酸っぱいようなニオイ)。
もしウンチが緩くなっている、と思われた場合はいったん離乳食をストップします。
ウンチが安定し始めたら、まだ最初に戻ってスタートです。
生後3週間~4週間目
2週目頃までは、横っちょに垂れたように付いていた肉厚な耳が、3週目をすぎると徐々に薄くなって高い位置にあがってきます。
足腰がしっかりしてきて、トコトコ歩き回るようになります。
3週過ぎから歯が伸びてきます。
周りの動くもの、音に興味を示し始め自分や兄弟、母ネコの身体で遊び始めます。
セルフグルーミングを始めます。
喉を鳴らせるようになってきます。
動体視力はまだまだですが、徐々に目でものを追うことができるようになります。
活動的な子猫は産箱をでて、探検を始めます。
お母さんネコが一番気が立つのは出産直後ですが、生後3週目を過ぎ、子猫が動き回るようになる時期にも警戒心が強くなります。お母さんネコをあまり刺激しないように注意しましょう。
探検に行ってしまう子猫も、お母さんネコの「ぐるルゥ~~」という鼻声に敏感に反応します。
今回の兄弟ネコは、誰一人離乳食を拒否することもなく、初日からかぶりつきたそうでした。。。が、徐々に、ゆっくり量を増やしていきます。ウンチも安定して、体重も順調に増えています。
2週目頃までは齧歯類に近い表情をしていましたが、徐々に子猫らしく見るようになってきました。
|
次回はこの子猫たちの生後6週目までのアルバムです。お楽しみに!
子猫の誕生まではこちら!
子猫の生後1~2週目までのアルバムはこちら!