ある日突然…!

これは遊びの
プロレスごっこ
それまでは平穏な家庭ネコだったのが、突然凶暴になり飼い主を襲った、という話を聞かれたことはありませんか?
なぜ突然凶暴になったのか?
原因が見あたらないと思っても、ネコを豹変させた「なにか」が必ずあるはずです。まずはその原因を突き止める努力をしてみましょう。

それまで問題を起こしたことがないネコが豹変してしまう一番に考えられる原因は、ネコの縄張りを侵すような「なにか」が起こった時です。

トイレ以外で粗相をし始めたら…」の記事でも書きましたが、多頭飼いであれば、それまで平和に暮らしていた同居ネコでも、ある日突然縄張りを侵す侵略者だとインプットされることがあります。
さっきまで仲良く丸くなって舐めあっていたネコが、なぜ突然同居ネコを敵と見なすか原因はわかりません。
もしかしたら、長い間2匹は仲良しだと飼い主が誤解していただけかもしれません。本当はお互いに、あるいはどちらかが、同じエリアを共有することをじっと我慢していたけれどそれがある日突然プツンと切れてしまい、大げんかになるということも考えられます。また、子猫であった仲間が成長して、ある日突然に相手を「縄張りを侵すもの」として意識したために、けんかに至ることも考えられます。

一度関係が崩れてしまったネコ同士を同居させ続けるのは、かなり難しいでしょう。ネコ同士の関係が崩れてしまうと、常にネコは緊張状態にあるわけですから、些細なきっかけでネコは見境なく攻撃的になり、飼い主にも牙をむけることがあります。このような場合は、部屋を分ける、どちらかをケージに入れるなどして、縄張り(生活圏)を分けてやる必要があります。ネコが安心できる空間を確保してあげることで落ち着きを取り戻し、難しいことですが将来的にはお互いの存在を認める可能性も出てきます。

ネコをケージに入れることに対して抵抗感を持つ飼い主も多いと思いますが、同じスペースを共有して、その中でできる限り平和に共存するためにケージは非常に有効なスペースとして利用できる場合があると考えてください。
用意するケージは、置くことができる中でもっとも大きなものを選び、できれば2段・3段式でトイレを置いてもまだ余裕があるものが好ましいでしょう。
ケージの中で食餌を与え、そこはそのネコ専用にして他のネコを入れないようにします。
最初は「出せ!出せ」とデモンストレーションするでしょうが、自分だけの安心できるスペースだとわかってくると、扉を開けっ放しにしておいても、その中で眠る子もいます。
ネコに必要なのは、ただただ広いスペースではなく、自分専用で安心できると自分が認識できるスペースなのです。

また、多頭飼いでなくても、縄張り意識の強いネコは知らないネコの鳴き声や似た音、臭いに反応して攻撃的になることがあります。
知り合いのネコは携帯電話の着信音に反応して、飼い主に飛びかかったそうです。(たまたまネコの鳴き声のような着信音でした)

環境の変化によるネコの不安やストレスも、攻撃的な行動を起こす一因になり得ます。
引っ越しをした、部屋の模様替えをした、新しい家具を購入した…などなど、で攻撃的になるネコもいます。

その他、そのネコ固有の性格に起因する場合(よく言う「切れやすい」ネコ)もあります。
飼い主に対して攻撃をし始めた時は、とりあえず飼い主とネコの安全のためにネコを隔離しましょう。
そして攻撃的になった時の状況を正確に把握することで原因を探り、同じ状況を避ける、もしくは原因を取り除くなど、対処を考えます。

ネコに攻撃されたことで飼い主自身は、身体の傷だけでなく精神的に大きな傷を受けるでしょう。自分は何気なしに立ち上がっただけ、ネコの前を横切っただけ、と思った時に攻撃されると、ネコに後ろ姿を見せるのも不安に感じるようになるかもしれません。

前述の携帯電話の着信音が原因とわかった例などは、たまたま偶然でしたが、どんなに考えてみても原因がわからない場合もあるでしょう(このように飼い主を突然襲うなどの原因は人間側が理解でき感じられるものではなく、ネコだけが感じる事の方が多いからです)。

しかし、ネコが本心から飼い主に悪意を持って攻撃を仕掛けることは決してありません。ネコが攻撃モードに入るには、それなりの理由が必ずあるのです。

場合によっては完全に環境を変えて(ネコを新しい飼い主に託すなど)、ネコとの関係を再構築することも必要かもしれません。

■-----ガイドのその他の記事はこちらです!-----■
ネコが噛む-遊びの中の噛む
真夏のネコの健康管理
5月のネコお役立ち情報-ネコの暑さ対策
ノミの季節
■-----------------------------■



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。