-■5月のネコの衣・食・住-
 

4月にしてすでに夏日や真夏日を記録した今年の夏本番は、
どんな暑さになるでしょう?!

『ネコを部屋に残して外出するんですけど、
何度くらいが適温でしょう。』
『これからネコを飼う予定なんですけど、ネコは暑さに弱いんですか?
夏はどうしてあげたらいいんですか?』
夏前になるとよくいただく質問です。

梅雨のシーズンも控え、高温多湿の日本のこの時期、
ネコにはどのような工夫が必要か、
5月のネコお役立ち情報は「ネコの暑さ対策」です。


~~長毛種はサマーカットも良いかも~~


■ネコの暑さ対策
イエネコの祖先はアフリカ大陸に生息するリビアヤマネコだといわれています。
イエネコは砂漠や熱帯のジャングルといった環境で生き延びてきた子孫ですから、比較的暑さには強い動物です。
短毛種のネコは、元々寒がりな子が多いので暑さでへばっているように見えても、それほどダメージを受けているわけではありません。
長毛種のネコは、短毛種ほど暑さに平気なわけではありませんが、それでも真夏に網戸にへばりついて日光浴をしたがる子もいます。
暑さ、寒さについては、その子その子によって平気な温度が違うようです。

ネコはイヌと同じく、人間のように汗をかいて体温調節をすることができません。
ネコが汗をかくのは、足の裏と鼻先だけで、たまに運動後など「はぁはぁ」と舌を出して、体温を下げる程度。しかし、イヌはご存じのように1年中「はぁはぁ」していますが、ネコの「はぁはぁ」は呼吸器のシステムがイヌとは違うので、長時間続けてできるものではありません。

真冬でも猫じゃらしなどで徹底的に遊んだ後、「はぁはぁ」と舌を出すことはありますので、それが短時間であれば問題視しなくても良いですが、運動したわけでもないのに「はぁはぁ」するときは、呼吸器系の病気が疑われますので、すぐに診察を受けてください。
また、非常に緊張しているときにも、口を少し開けてあえぐように「はぁはぁ」とすることがあります。このような場合は、まず、落ち着くことができる環境(薄暗い、静かな狭い場所)において、緊張が和らぐまであまりかまわない方がよいでしょう。

ネコは「一番居心地の良い場所」を見つける名人です。
暑い夏、ネコが横になっている場所に一緒に身体を寄せてみると、きっと他のところより少し快適でしょう。

朝は快適な温度、と思っていても、快晴だと昼に向かい気温はグングン上がっていきます。
5月は一日のうちの気温変化がもっとも激しい季節になるかもしれません。
もし、気密性の良い集合住宅や、日当たりの良い住宅に住んでいるネコの場合は、日中閉め切った室内が高温になると、身体に熱がこもって熱中症などを引き起こす可能性も…!

昼間長時間家を空ける場合は、
・直射日光が入る窓のカーテンを閉める
・エアコンをタイマーで除湿・ドライ(28℃程度で大丈夫)にセット
・部屋の空気が流れるように防犯対策を施した小窓を2カ所以上開けておく
・換気扇を回す
など、もし気温が急激に上がっても室温が高温になりすぎないように工夫して出かけることをお奨めします。

暑さ対策で一番重要なことは、まず部屋の空気が循環していることです。


万一外出から帰ってきたら部屋が高温になっていて、ネコがぐったりしていたら!

ネコがあえぐような呼吸で、ネコの耳、股の内側を触って、非常に熱いと感じられたら熱中症かもしれません。
直接水道の水をかけてもかまいません。
身体に保冷剤を巻き付けたり、とにかく一刻も早くネコの体温を下げることが必要です。
もし、身体が冷えてきてネコが落ち着いてきたら、すぐに獣医師に連絡を取って、診察を受けてください。脱水症状を起こしている可能性もあり、その場合は輸液などの処置が必要です。

 
■ネコにエアコンは必要か?
真夏日だからといって、部屋に入ったときに「冷えてるぅ~」と感じるほどの温度にする必要はありません。
ネコはどちらかというと、人間が適温と感じるよりも、2-3℃高めの方が好むようです。

我が家は一戸建てで、一階部分は真夏でも我慢すればエアコンなしでも過ごせますが、二階は…。階段を半分も上がらないあたりから、確実に5℃は温度が違う~~と感じる暑さなので、2階の部屋のいるネコのためには、エアコンをドライでまわしています。温度設定は外気温によって違いますが、おおよそ26-28℃です。

最初に書いたように個体差によって好む温度が違いますので、同じ環境の一部屋よりも、この部屋はエアコンが効いていて涼しい、廊下に出ると風がよどんでいるので蒸し暑い、お風呂場に行くとタイルが冷たくて風が通るので過ごしやすい…などなど、ネコがその時々に好んで移動できる環境を用意してあげるのがベストでしょう。

ワンルームなどでネコを飼っている場合は、直接エアコンの風が当たらない、少し床より高めの場所に、四方を囲った避難場所を用意してあげてください。
ネコが自分で快適と思う場所を選べるようにしてあげることが必要です。

また、その他にもとても暑がりなネコには、ペット用として様々な工夫が凝らされた暑さ対策グッズを利用するのも一案だと思います。

 
■その他の暑さに関係する注意事項
人間社会も食中毒情報が多く発令される時期です。
ネコの食餌も同じ。ドライフードであれば、半日程度出しっぱなしでも大丈夫かもしれませんが、缶詰など傷みやすい食事は短時間(30分以内)に食べきれないものは片づけてしまった方が良いでしょう。
ドライフードも、ドライだから、といって過信してはいけません。
高温多湿の中に長時間おかれたドライは、酸化するのが早くなり、それを食べたネコは胃腸障害を起こします。

買い置きのドライの保存方法にも注意が必要です。
これからの時期はあまり大きな袋で購入せず、できれば封を開けたドライフードを1週間以内に食べきるのが理想的です。
もし、大きな袋を購入してそれ以上の期間保存するのであれば、保存用ビニール袋やパックに移し替えて、冷蔵庫保存することをお奨めします。

水分補給も暑い時期はいつも以上に必要となります。
いつでも新鮮な水を飲めるように水飲みの場所を増やす、今までと違う入れ物に水を入れてネコの興味を惹く、など工夫してみてください。

網戸だけにする機会が増えると、ちょっとした拍子にネコが脱走してしまう危険性も増えます。
・網戸の網を金物性にして、ネコが引っ掻いても壊れにくくする
・網戸を固定する金具を取り付ける
・網戸の外側にラティスなどを設置して、網戸が倒れないように補強する
など、ネコが網戸を突き破って脱走しないように工夫してください。

 
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