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前回抜歯したTOTOROの口腔内には、2つの病気がありました。 参考記事:歯のトラブル |
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(犬は虫歯になりやすい) 人間の場合は、虫歯菌(ミュータンス菌等)が糖分を分解し酸を作り出す→この酸によって歯が溶かされ、虫歯になります。 破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)または歯頸部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)とは、歯根が吸収されてしまう病気です。これは非常に多くの老齢ネコで見られる症状です。 歯垢が付くことにより炎症が起き、そこに破歯細胞が引き寄せられ、ネコ自身の細胞が歯を溶かし始めます。歯茎も徐々に下がり、歯茎の下にある歯根部が溶けていきます。歯根部は歯の表面に付いているエナメル質とは違う、やや弱いセメント質でできているので病巣になりやすいのです。 歯根部に穴が空くと、直接神経を刺激しますのでネコは強い痛みを感じます。 そして重度になると、歯根は歯槽骨(顎の骨)に吸収されてしまいます。 破歯細胞とは、通常は乳歯が永久歯の生え替わるときに、乳歯の根本に働いて溶かす細胞です。しかし、この病気では破歯細胞が永久歯に働きかけ、歯を溶かしてしまいます。なぜ、破歯細胞が永久歯に働きかけるか、原因はまだわかっていません。 |
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続いて、その他の口内の病気について→ | ||