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小さな命を救いたい 猫の里親探し(3ページ目)

飼えない猫が生まれてしまった場合、拾ってしまった場合の猫の里親探しの方法について。(繁殖制限手術しましょう!)

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド


◆5)猫の特徴にはオリジナリティを出す



猫のデータについて、一番多く見かけるのは「顔も可愛いけど、性格も本当に可愛いのでよろしくお願いします」というようなものです。
これで、その猫の可愛さが伝わるでしょうか? 子猫なんてみんな「本当に可愛い」です。それがどんな風に可愛いのか見たくなるように書かないと、なかなか里親さんは手をあげてくれません。

また、自分が勝手に拾って来て自分が飼えないからと里親を探すのに、「可哀想な命なんだから引き取るのが当たり前」みたいな書き方をされてる方がいますし、自分の家で生まれた子猫を「可愛いからあげる」というような恩着せがましい書き方をしてるいる人もいますが、これは大間違いです。それなら自分で飼えばいい事です。人にお願いするには、それなりの書き方というものがあります。

例えば「外で拾ったとは思えないほどの毛並みで、触っているとまるでビロードのようです。鳴き声も可愛く、ご飯の催促に来る時には何をしていても、つい立ちあがってしまうほどです。眠くなるとヒザに上がって来て、私の手に頭をこすりつけてゴロゴロいいながら眠ります。本当に可愛い性格で、本当は手放したくないのですが、転勤が多く私では幸せにしてやれないと想いますので、どうか私の代わりに可愛がってやって下さい。この子は黒猫ですが、肉球まで真っ黒で、一般的に言うカラス猫です。カラス猫は幸せを運ぶと言われていますので、この子もきっと幸せを運んでくれると想います。どうかよろしくお願いします。」など。

猫の事をきちんと観察して、こういう丁寧な紹介文を書いてみえる方は、必ずと言っていいほど貰い手が決まるときちんと連絡もしてくれます。


◆6)あげる猫はもう自分の猫ではない


拾った猫が何日も自分の所にいたら情が移るのは当たり前の事ですし、その子の行く末が気になるのも理解します。
けれど、里親を探すという事はある意味、自分はその子の命を預かる権利を放棄した事になる訳ですから、私は必要以上にその猫に関わるべきでないと考えます。
差し上げた猫はもう里親さんのうちの子、なんですから。
よく、成長過程の写真を送って欲しいという方がいますが、これはあくまでも里親さんがやっていいよと言ってくれた場合の好意であり、条件にするべき事柄ではないと想います。
そこまでして成長を見守りたいなら自分で飼うべきです。世話は人に預けて成長だけ見守りたいというのは虫がよすぎやしないでしょうか。お願いしてはいけない、とまではもちろん想いませんが、強制するのはやめましょう。

私のサイトから里子に出る事が決まった子については、元親さんの所でつけていた名前は教えません。子猫の場合はすぐに順応しますので、里親さんに改めて名前をつけて頂きます。その方が愛着が湧きますし。
くりかえしますが、貰われて行った子はもう里親さんのお家の子として生きて行くんです。
元親さんに出来る事は、そっと、その子の幸せを祈る事だけ、だと私は想っています。
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