◆アメリカへの入国
**本当に狂犬病の予防接種は必要ないか**
まずは、アメリカ大使館に電話をして、最新情報を確認しましょう。
アメリカの法律では、入国に際しては猫には狂犬病の予防接種が要求されておりませんので、日本出国の際に出発空港の検疫所で作ってもらった「輸出検疫証明書」を提示して、猫の入ったケージを担当係官に見せるだけでアメリカ入国が許可されますが、係員によっては「見せろ」と迫られることもあるそうなので、持っていったほうが無難です。
その場合は、犬と同じ扱いにしようとしているケースという事になるので、犬の基準に従うと、「アメリカ入国30日以上前の接種」が要求されますから出発の1ヶ月以上前に打っておくのが望ましいです。
狂犬病の予防接種を受けさせていなくても、入国の際に特にトラブルはないとしても、アメリカでは半分くらいの州の法律で猫にも予防接種が義務付けられているので、アメリカに行くなら予防接種をしておくのは得策です。
例え日本で打っていかなくても、滞在中に打たれることになりますし。
ただ、日本では猫に狂犬病の予防注射は義務づけられていないため、日本の普通の獣医さんでは「猫用の」狂犬病ワクチンは扱っていないので、念のために打っておきたい場合には動物検疫所に出向く必要があるかもしれません。かかりつけの獣医さんと動物検疫所に確認をして下さい。
尚、予防接種を受けさせる場合、英文予防接種証明書を入手するついでに、いままでの簡単なカルテも英文で作ってもらうと、アメリカで獣医さんにかかるときに手違いで予防接種の二度打ちなどされずに済みますし便利です。
◆アメリカでの猫餌について
アメリカの猫缶は魚より肉系のほうが多く、ペースト状のものがほとんどです。
「(日本から連れてきたネコちゃんが)アメリカのを食べてくれないので、日本から猫缶を送ってもらっている」という方もいるようですので、予め日本の猫缶を用意の上、アメリカの猫缶と少しずつ混ぜて慣らせるなどの工夫が必要です。
猫と海外にお引っ越しをする時は、運搬の事ばかりに気をとられがちですので、こういった事にも心を配ってあげて欲しいと思います。
※文中にある猫ちゃんの写真は本文とは関係ありません。(読者の方の猫ちゃん写真をお借りしました。)
SPECIAL THANKS TO‥Ms.Bambi! & Ms.Tera in America
※次回のガイド記事・コラムは「正しい猫の食餌」です。(6/10掲載予定)
(前回予定していた「こんな猫と暮らしたいVol.2 アメリカンショートヘア」は諸般の事情により、6/20頃の掲載となります。お詫びして訂正致します。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。