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猫と一緒にお引っ越し2 猫を海外に連れて行く場合(2ページ目)

海外転勤などで、日本から海外へ猫を一緒に連れて行く時に必要になる事のあれこれ。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド



◆移動中について


航空会社によっては、ペットのキャビンへの持込を許可する会社、許可せず貨物室しか利用させてくれない会社、夏場のフライトではペットの持込を禁じている会社など様々です。
どの航空会社を利用するかによって、微妙に条件が変わってきますので、利用するフライトのチケットを予約する際に、猫を連れて行きたい旨を伝えて条件を確認して下さい。
会社によっては、獣医師記載の健康証明書や伝染病の予防接種証明書等を要求する場合もありますから(大抵の場合は輸出検疫証明書がその代わりになりますが)、必ず、早い時期に予め確認を取って下さい。
また、一機に乗れる動物の数はキャビン利用でも貨物室利用でも上限が決まってますので、早めに予約し、出発当日も早めのチェックインされるのがよいでしょう。

**客室に猫を持ち込む場合**

これも航空会社や移動時期により増減があるので、あくまで「目安」ですが、客室まで猫を(キャリーに入れて)連れて行く場合には、約4万円くらいの費用がかかります。
また、猫を入れるケージないしキャリーバッグのサイズや形状(通気のための窓の数や水入れが設置されてるかどうかなど)についても、細かい規則がそれぞれの会社で多少違います。キャビン持込の場合は、キャリーバッグは「前の座席の下に入るサイズ」ということになる為、かなり厳しいサイズ制限をされる場合もあります。これはエコノミーでもビジネスでも変わりません。

**キャリーについて**

猫ちゃんを飛行機での移動の際には、貨物室利用の場合は勿論、キャビン持ち込みの場合であっても、飛行機内で猫ちゃんをキャリーの外に出してあげることは出来ません。
神経質な猫にとっては、飛行機のエンジン音や振動は勿論ですが、閉じ込められること自体も相当なストレスになりますので、少しでもキャリーに慣らしてあげることでストレスを緩和してあげる為、事前に輸送時に利用するキャリーバッグによく慣らしてあげてください。
可能であれば、事前に何度かそのキャリーを使って、自動車や電車で短い移動も経験させて、多少の振動や音にも大丈夫なようにさせてあげられれば、ベストであると思います。

**猫が大騒ぎしてしまう場合**

神経質で泣き騒ぐ猫ちゃんの場合は、精神安定剤の類を利用する事もある様ですが、飛行機での利用の場合、気圧の変化の為に、地上よりも効き目がよすぎてまれに呼吸困難や意識不明になってしまう可能性もあるそうです。特に目の届かない貨物室利用の場合は、そういったことが命取りになる場合がありますので、お薬を利用される場合には、予め、かかりつけの獣医師さんとよく相談して決めて下さい。

**フライト中の食餌とトイレ**

長時間フライトだと、食餌やトイレの心配があると思いますが、緊張状態だとトイレを我慢してしまいがちなので、例えトイレを用意しても落ち着いた場所に行くまではしないことが多いと思われます。心配でしたら、キャリーの底にペットシーツを敷いて、替えのシーツも手荷物の中に入れておきましょう。
食餌についても、おそらくは緊張状態で食べないとは思いますが、念のためドライフードと水をいつでも用意してやれるように、これらも手荷物で持ち込まれた方がいいと思われます。
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