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自分にもしもの事があった時には 愛猫への遺言状

自分にもしもの事があった時に、飼っている猫はどうなってしまうのでしょう?道連れ死させない為に猫に遺言状を残しませんか?

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

記事:前ガイド戸松 佐恵美


皆さんは自分の家族である猫に遺言状を残していますか?
いくら猫が家族だからって、そこまでしなくても・・とお思いでしょうか。
しかしながら、人間の命なんてどこでどうなるか分かりません。
不吉な事を言う様で恐縮ですが、もしも皆さんが突然交通事故で死んでしまったら、あなたしか頼れない猫はどうなるんでしょう。
心あるご家族の方が引き取ってくださる場合にはそれで万事解決でしょう。けれど、家族が猫が嫌いだったら?

■飼い主さんが亡くなってやって来たみんと
うちに成猫になってからやってきた「みんと」は飼い主さんが亡くなり、亡くなった飼い主さんのお嬢さんも引き取れないからとペットショップに預けられた子でした。
ペットショップのオーナーさんが、たまたまインターネットで私がグレーの猫を募集している事を知って連絡してみえ、私がみんとに一目惚れして、みんとはうちにやって来ました。
このみんとの様にたまたま運良く里親が見つかればいいのですが、見つからない場合には最終的には保健所や、動物病院へ連れて行かれて殺処分でしょう。
助けてやりたくても、もう自分はこの世にいないのです。
じゃあ、こうならない為にはどうしたらいいのでしょうか。
こういう連鎖的な不幸を避ける為に、何かあった時の有効な手段として「遺言状」を残すわけです。

■猫に遺言って、猫に財産を譲るの?
遺言状というのは何も「みけちゃんに私の財産を譲り渡します」というものではありません。
そんな事をしたって、結局はその「財産つきのみけちゃん」を誰が引き取るかで争いになるだけでしょうし、そんな気持ちで引き取ってくれた人の元でみけちゃんが幸せになれるとも思えません。
もっと言うと、財産を譲り受けたらみけちゃんは捨てられるか殺処分されてしまうかもしれません。

今、ふと、自分が長期入院する事になるんだったら、この子たちはあの人に預けたい、人がいませんか?
猫への遺言状は、財産つきのみけちゃんを残す事でなく「私に万一の事があったら、この子たちは××さんに預けてください」と書き残す事、そして、何がしかの猫用の蓄えがあるならば、それはこの子たちの面倒を見て頂くお金として××さんに譲ります、と書き残す事なんです。
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