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招き猫の由来

日本古来から伝統的に作られ続けている「招き猫」何故猫がモデルになったのか、またあげている方の手によって意味が違うのを知っていますか?

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

記事:前ガイド戸松 佐恵美



猫好きな皆さんなら、当然の如く知っている「招き猫」。
この招き猫、何故猫が福を招くと言われる様になったかご存知ですか?

起源説は色々ある様ですが、招き猫の元祖と言われている東京世田谷豪徳寺にある「豪徳寺」の起源説を今回はご紹介します。
時は1650年の末頃、当時貧乏寺だった豪徳寺の住職は一匹の猫をとても可愛がっておりました。
ある夏の日、門前に鷹狩り帰りの武将の一向が訪れ、「寺の前を通ったら猫が仕切りに手を挙げて招くので訪ねてみた。鷹狩り帰りで疲れているし、しばらく休憩させてくれ。」と言われます。
そこで住職は一向を奥へ通して、渋茶などをふるまっていると、空が突然暗くなり激しい夕立になりました。そこで、一向は外に出られなくなり、住職は一向に説法を聞かせます。
それに感激した武将が実は自分は彦根の城主井伊掃部頭直孝であると素性をあきらかにし、「猫に招かれ、雨にも打たれず、ありがたい説法を聞く事もできた。これも何かの縁、今後ともよろしく頼む」と以降井伊家の菩提所として豪徳寺は栄えたのです。
これも皆、武将を招き入れてくれた猫のお陰と、住職はその猫の没後、墓を建て手厚く葬り、後にこの猫をモデルにして招福猫児という名前の人形を作り、それに願掛けすると吉が舞い込むと言い習わしたそうです。これが現代の招き猫の元祖です。
今でも豪徳寺の敷地内には猫塚があり、願いが叶った時にはその願いを託した招き猫をそこに納めるのだといいます。

招き猫に関係する神社仏閣は全国にまだまだあります。詳細は割愛しますが以下に列記しますので、お近くの方は訪ねてみたら如何でしょうか。
今戸神社(東京都台東区今戸)、自性院(東京都新宿区西落合)、西方寺(東京都豊島区西巣鴨)、海運寺(群馬県安中市)、法林寺(京都府京都市左京区)、住吉大社(大阪府大阪市住吉区)、難波八坂神社(大阪府大阪市浪速区)、金山寺(岡山県岡山市)、お松大権現(徳島県阿南市)
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