犬種によって違う性格や特性

渋さと可愛さが混在する日本犬代表、柴犬
日本犬は元来、飼い主及びその家族には心を許すが、他人にはそっけないところがある
今やほぼ5軒に1軒の割合で犬を飼っていると言われる時代。これから犬と暮らしたいと思っている方もきっと多いことでしょう。

そこで、これから犬を迎えてみたいと思っているあなたにお尋ねします。あなたが欲しいと思っている犬種の気質や特性というものを考えてみたことがありますか?

トレーナーさんや訓練士さん方にお話をお聞きしていると、同じような言葉を耳にすることがあります。それは、「自分が一緒に暮らしている犬種の特性や気質というものをよく知らずに飼っている人が意外と多い」ということ。それゆえに、しつけにてこずったり、犬との生活がうまくかみ合わなかったり。一見、同じように感じてしまう犬ですが、実は犬種や同系列のグループによって、結構気質や特性が違うものなのです。


=Index=
・犬種の歴史にヒントあり
・遺伝子による行動と得意技
・イメージ通り?それとも…?


犬種の歴史にヒントがあり

一口に「犬種」と言っても、その数は公認・未公認犬種を合わせて数百に上り、長い歴史の中で、すでにその姿を消してしまった犬種もいれば、近年新しく登場した犬種もいます。種類の多さだけをとっても、犬が動物の中で特殊なスタンスに位置していることがわかるというものです。多くの犬種が、人間の手によって作り上げられたと言っていいのですから。

ということは、人間にとって有用、かつ都合のいい部分が強調されて繁殖がなされたということ。愛玩目的であれば、小型で扱いやすく、性格も穏やかであるように。また、猟師が打ち落とした鳥を回収させたいのであれば、スタミナもありながら、鳥を襲うことなく傷つけずに持ち帰れるだけのソフトマウスの犬を望んだように。獲物を仕留めることに重点を置くなら、相手と果敢に戦うだけの気概と積極性を望んだことでしょう。

どんな犬種にも、はっきりとした記録が残っていないとしても、それぞれの歴史があります。その犬種が、何の目的で作り出されたのか、どんな仕事をしていたのかを知ることで、ある程度の基本的な気質や特性を知ることができます。

次ページでは、犬の遺伝子に組み込まれた「行動」について。