ベテラン妻に学ぶ夫婦関係の極意(4ページ目)

罪悪感から熟年離婚の予感

夫婦円満の歴史はまだ3年くらいよ

実は夫は定年退職するとき、私に熟年離婚を切り出されるんじゃないかと戦々恐々としていたらしいです。夫は離婚を切り出されても仕方がないと自分なりに思っていたんでしょう。でもそんなことはなかった。それで、今後は妻を大切に生きようと心に決めたんですって。夫は本当に変わりました。家事なんて一切しなかったのに、会社の定年退職研修で男の家事教室みたいなのがあったそうで、それから料理をするようになりました。

人間っていくつになっても変われるんだ、と思いました。夫が変わったら、私も自然に変わりました。浮気を繰り返してきた夫ですから、私は夫のことを信頼なんてできないと基本的には思って、夫との間には距離というか溝をあえて自らつくっていたんです。でも今その溝はすっかりなくなりました。

夫婦関係～答えを出すのを早まらないで！

夫婦関係は完全に離婚という形で切ることなく、何とかつながっていさえすれば、いつか変わることもある。わたしたちみたいに。だから、今離婚を真剣に考えている方には長い目で見て、と言いたいですね。どんな夫婦も20年も30年もずっと幸せな時期が続いているなんてあり得ない。外から見たら幸せそうに見えても、いろいろあるのが当たり前なんです。子どもが既にいる夫婦なら、私はとにかく長い目でみて、簡単に離婚の決断をしないでと言いたいです」

人に歴史あり。夫婦にも歴史あり。夫婦関係はやはり最後の最後までつながって生きてみないと、答えは出ないものなのですね。私は「ちょっと待って！その離婚」が口癖ですけれど、M子さんご夫婦の歴史をお聞きして、やっぱり数ヵ月や１年2年、夫婦関係がうまくいかないからと答えを出すのは早すぎると思いました。雨降って地固まる。悔しさ辛さを乗り越えた先にある幸せってあるんですね。離婚するか、思いとどまるべきか悩んでいる方、M子さんのお話も少し参考にしてみてくださいね！


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