離婚カウンセラーとして36年、数え切れないほどのご相談をお受けしてきましたが、その中で「一番ゾッとした」事例をお話しします。夫の手帳を偶然目にしたことで、平穏に見えていた結婚生活が一変してしまった30代女性の実話です。
30代主婦「マスコミ勤務の夫が手帳に……」

相談者(以下、妻)は、テレビ局に勤める夫を持つ30代の主婦でした。夫は仕事柄、華やかな人間関係も多く、女性と接する機会が多いことは理解していたそうです。それでも、家庭では良き夫、良き父として振る舞ってくれていると信じていました。
ところがある日、妻は夫が大切にしている手帳を目にしまいます。その瞬間、体が固まってしまったといいます。なぜなら、手帳の中には女性の名前が50人以上ずらりと並び、身長や体重、体の特徴に加え、夫婦間で触れることができない“関係性の評価”まで事細かに記録されていたからです。
妻を最も打ちのめしたのは、浮気の証拠そのものよりも、自分自身の項目に記録されていた一言。
「普通」
妻として家庭を支え、日々の生活を守ってきた自負があっただけに、他の女性たちと並べて採点対象にされ、しかも平凡な評価を下されていたという事実は、女性としての尊厳を打ち砕くものだったと思います。
夫の手帳に記された女性50人のスペック
私がこの事例で何より怖いと感じたのは、女性たちを1人の人間としてではなく、外見や体の相性で分類していた点です。家庭で見せていた顔との激しすぎるギャップに、妻は「今まで信じてきた夫の優しさや思い出は本当だったのだろうか」と、すべてを疑うようになってしまいました。
結局、妻は離婚を決意。感情のまま動くのではなく、弁護士やカウンセラーに相談しながら現実的な手続きを進めた結果、夫が慰謝料として2000万円を支払う形で決着しています。
裏切られた時ほど、まず取り戻すべきは自分の尊厳です。「誰かの評価表に並べられる存在ではない」と自覚することが、人生を立て直す第一歩になると、私はお伝えしています。







